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「梨愛っ！梨愛ー！」
走りながら梨愛の名前を叫ぶ
街を歩く人がチラチラと私を見てくるがそんなこと気にしていられない
「梨愛ぇっ！どこなの！梨愛…ぇ…りぇ…」
息が切れて苦しい
でも、でも
早く見つけないといけない
「梨愛！ねぇ！」
明日ね、私たちね…
日本からいなくなるんだよ？
同じ国に居られなくなるんだよっ？
なのにそんな時になんでいなくなるのさ
ねぇ、サプライズ考えたじゃん？
何故か主役の1人のはずの私がネタバレくらっちゃったけどさ
優希と私にサプライズパーティーをするんでしょう？
そのために私、病院の先生にお願いしたんだよ！？
そしたらやっと許可が降りたんだよ…？
人の使っていない西側の四階の集まりばで
パーティーをしていいって言われたのにさ
お医者さんも呆れ半分だったけれど
でも、おっけーをしてもらったことにはかわりないじゃん
あと、飾りもしたじゃん？
桃海と学級委員ちゃんと香恋と友梨まで強力してくれたんだよ？
それに、私のお父さんとお母さんに誕生日パーティーをして欲しいって…伝えてくれたじゃん
まだ2人から返事は来てないけれど…
それでも、そう動いてくれたこと
ソレがとても嬉しかったんだよ？
ほら、開催時間にはまだ間に合うからさ
出てきてよ…梨愛っ！
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作者名：小夜時雨 | 作成日時：2019年3月24日 13時
