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秋の足音はすぐそこまでやって来ていた
木の葉はだんだんと紅葉に変わっていき
日が沈むのが夏より早くなった
少し肌寒くもなってきたし
虫の鳴き声もよく聞こえるようになってきた
…私は今、とある一軒家の前に立っている
…いや、一軒家というよりかはお屋敷…に近いものかもしれない
立っているというよりか立ちすくんでいる感じだ
…私の目の前には
漫画やアニメの世界でしか見たことないような…
大きなお屋敷があった
こ、これが…
学級委員の家…
どこが貧相なのよ…普通にお金持ちそうじゃん…
ピンポーン
インターホンを鳴らすと
ドアがキーと音を立てて開いた
ドアの向こうから
学級委員が出てきた
「久しぶり…さ、入って」
学級委員に言われるがままに大きな玄関に入る
なんか、薄暗い
1階の窓は全て電気を消している
今、この廊下を光らせているのは太陽の光のみだ
どでかいシャンデリアがあるのにも関わらずどうして電気をつけていないのだろうか
学級委員はまるで私の心を呼んだかのようにこういった
「電気代…ばかにならないんだって
だから、電気は基本使わないの」
「…ふ、ふーん…」
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作者名：小夜時雨 | 作成日時：2019年3月24日 13時
