優しい嘘と冷たい言葉 2 (ページ3)

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そんなことを考えていると
病室のドアがいっきに開いた
だん！という音が響く
…ここ病院だよ静かに開けなよ…

「結萌ちゃん！大丈夫なの！！」

私の母親が血相をかえて入ってきた

「…」

結萌は驚いて固まっている
優希と私は笑いを堪えるのに必死
優希のご両親は苦笑いを浮かべている

うちの母親は場を理解できていない
さっきからえ？え？とか言いながら困惑状態

「…親子で似てるもんだね」

優希の言葉に私は
ま、まぁ…うん、と返した

「…ていうか優希も、優希でちゃんとメールで伝えなさいよね」

「はい？伝えましたが…」
優希は何言ってるの？
と言いたげに私を見ながら言った

「…んん？」

え、嘘
スマホを開き確認する

「…あ…」

“結萌が目を覚ましたー！よかった…”

かぁぁっと顔が熱くなってくる

…そっか…ちゃんと知らせてくれてたんだ…あはは…

「これで一安心って感じでしょ？
ほら、今行ったら間に合うからさ
はやく学校に戻りなさいな」

優希の言葉に私は素直に頷いた

「お母さん、送ってもらってもいい？」

「いいけど…お母さん徒歩よ」

いや、なんでなの
あんなに急いでたのになんで車じゃないの？

…なんか、そういうところぬけてるよね