優しい嘘と冷たい言葉

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優希の教えどおり
人気の多い道を通っていると
前方に見覚えのある2つの後ろ姿を見つけた

2人は何か話しているようだ
きっと、今日の件だろうな

急に話が止んだので
私は今、2人に気づいたかのようにこえをかけた

私の声に気づいた2人が振り返る

「あ、梨愛」

「梨愛ちゃん どっか行ってたの？」

「うん…ちょっとお見舞い」

「ちょうどいいじゃん、梨愛、3人で帰ろ
最近この辺物騒な事件多いし」

「そういえば女子高校生が男の人に刃物をつきつけられたこととかあったし…」

そんな事件があったんだ…
そういえば夜、お母さんがそんなこと言っていたような気がする

「その犯人って…」

「捕まってないわよ」

あぁだから優希は急いで帰らしたんだな…
さっきの優希の行動を理解した私は
心の中で優希に感謝した

3人では別にどうってことない
普通の会話をした
桃海は思ったより話やすい子だった
…あの時の屋上の性格はなんだったんだとか思ってはいたが
まぁ、人ってそんなものか
ということで解決させた

☆。.:＊・゜

「…学級委員ちゃんが犯人…か」

まぁ、あの反応から予想はしていたんだけれども
…それが確信に変わってしまった
私はメッセージアプリを閉じ携帯を机の上において
ベットに向かって勢いよく飛ぶ
ボンという音とともに枕に顔を押し付ける

こういう場合って脅した方も悪になるし盗てしまった方も悪になるのかな

私はもう一度スマホを手に取りインターネットで調べてみることにした

…まぁ、実際にその2人が脅したかどうかなんて分からないけど…
流石にね学級委員だってしていい事と悪いことの区別はつくはずだ
…なら、脅されてそんなことをしたという可能性もある
…いや、そうなのだろうけど

…脅すことは脅迫罪になるらしい
2年以下の懲役…か30万円以下の罰金か…

スマホの電源を切る

明日、学級委員ちゃんに聞こうかな
私の事結構嫌ってそうだけどね

こういうのははやく自首した方がいいし
そうした方がはやく事を終わらせれるでしょ

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