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屋上から私たちを見下ろしていた彼女は私達に正論を叩きつけた
いや、私達にというよりかは私にの方が正しいのだろう
梨愛は私の身勝手な行動に巻き込まれて大切な授業をサボるはめになってしまった
その事は柳瀬さんが担任に伝えるだろう
…私はどうしたらいいのか分からなかった
ここで梨愛に謝るべきということは分かっていた
梨愛が私を呼び止めようとしていたのにも気づいていた
だけど、どうしてか振り向けなかった
梨愛だって1度は自分からサボったこともあるからそこまでサボることに抵抗はないということも分かってはいる
…でもその1度は私たちが出会った時…
あの時は梨愛自身の判断だったし、追いかけたのも私の判断だった
けど、今回はどうだろ
これは梨愛の判断ではなかった
私だけの行動で梨愛を巻きこんでしまった
どうして私は冷静にものを考えれなかったのだろうか
よく考えたらわかる事だ
もうすぐ休み時間が終わって次の授業では皆さっきの休み時間のことなんか頭にないだろう
…そうしてさえ入れば事を大きくすることなかったのに
改装され立て付けの良くなったスライド式の扉を開けようと手をかける
教室の窓は磨りガラスだったので中の様子は分からなかった
…意を決して扉を開けた
ガラガラ…
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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時