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「ね、ね!梨愛!」

「…ん?」

「私達、もう友達だよね!?…いや、もう友達としか考えられない!…じゃあさ」

「興奮しすぎ…ひとまず…落ち着いて」

…あれ?なんか話そうとしてたかな
話さえぎっちゃったけど

「あぁ…そうだね、うん、落ち着く」

結萌はすーはーと声を出しながら深呼吸を始めた

「うん、落ち着いた」

ふぅと息をはいた結萌は先程とはうってかわって急に真面目な表情になった
…そして真上の屋上を見上げた
私もそれにつられて屋上に目をやる
結萌の少し茶色がかった瞳に捕らえていた人物
…それは

「あの子…あの3人組の…」
「柳瀬さん」

名前が出てこなかった私に結萌はそう言った

「柳瀬…桃海」

柳瀬桃海…
…未だにクラスメートの名前を覚えれてないな

でも顔は流石に分かる
あの学級委員の友達?の3人組の大人しい子だ
…大人しいといっても優しい子ではないのだけれど
あの時…学級委員が私に話しかけてきた時…確かに彼女もあの2人と一緒に笑っていた
あの笑みは周りに合わせてるとかそんな笑みにはとても見えなかった
心からこの光景を楽しんでいるような…そんな笑み
例えれば悪魔の微笑みのようだった

あの3人組の中心は誰だかハッキリは分かっていないが
私の予想だと彼女は3人組の中心だろう
大人しそうに見えても裏では…
そこまで考えていると柳瀬桃海と目が合った
柳瀬桃海はふーんと呟いて
あの時と同じ笑みを浮かべた

「あれ?2人とも授業サボったの?
てっきり体調が悪かったのかと思ったんだけど
まさかそんな人通りの少ない中庭でコソコソとサボってるとはね」

ふふふと笑い声が聞こえてくる
…なんだろ…さっきまですっごく楽しかったのに
この子のせいでイライラする…

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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時

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