検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,149 hit

015 ページ18

「…というか何話してたんだっけ」

「いやいやいやいやいやいやいやいや!?
あんなに真面目に話してたじゃん
ほら、私にたよっ」

「んー!なんだったかなぁー思い出せないよねー!お互い覚えてないことなら別に重要なことでもなかったのかもねぇ
あはは…」

…結萌は何故か顔を赤くしている
私も鈍感じゃないからなぁ
なんで結萌が赤面してるかは想像はつく

「…あの言葉の何処に照れる要素があったのかは知らないけど」

あの言葉とは結萌が私に向かって頼ってほしいとか自分で自分を助けちゃう人が弱い人とかそんな言葉をさす

「はっはぁっ!?あの言葉ってなんなのよ!?」

「だから…『絶対に何か大きなものを背負ってるでしょうに
その半分も私に預けてくれなかった
それが本当意味わかんない 』とか言ってたじゃな…」

「わーっ!?何それ!?知らないし!」

「…じゃあなんでそんな顔赤くすんの?」

「こ、これは暑いからよ!」

「大丈夫?保健室行く?」

「…いや、大丈夫だ…
って…あ」

いかけた言葉を途中で止めて結萌は何か思い出したように口を開けていた

「どうしたの?本当に体調わる…」

「私っ!梨愛と話してる!
しかも軽いノリで!」

「…は?」

パァァァァっとプレゼントを貰った幼女を連想させるような満面の笑みを浮かべた結萌
一瞬、理解が出来なかったが
しばらくしてようやく理解することができた

…今までは結萌が私に一方的に話しかけていただけだ
私自身話は聞いていたものの時々曖昧な返答をするだけで会話という会話はしてこなかった

…なのに、今は
普通に話せている
…それもふざけあってるようなノリで
友達同士のノリみたいに…

そこまで考えて顔が急に熱くなった
ま、まさか私
結萌のこと…友達と認識してしまってるの…?

今まで相手が傷つくかもしれないって…それで相手に距離をとらせるような態度をとってきたのに

どうして今は普通に話せているのだろう

016→←014



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。