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Episode.105 - Moth - 4 ページ30

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《失敗は許さない》。
それは何にあてたメッセージだろうか。


頭領は太宰から目を逸らさなかった。




太宰は自動小銃をしまい、
静かに別の懐から黒く小さい物体を取り出し、頭領に見せつけた。




「…小型カメラ付きの遠隔盗聴器ですか、賢明な判断です」



きゅいい、と小型カメラが頭領に照準を合わせた。


頭領は不敵に口角を上げた。


すると_______右手を胸にかざし、カメラに向かって頭を下げた。




「では________調査員の皆様、Aを宜しくお願い致します」




頭領は踵を返して廊下を歩いて行った。

行き先は事務室。



去っていく頭領の後ろ姿に、太宰は形容しがたい気持ちを抱いた。





「…Aちゃん」




太宰はAの名を呟いた。



急ぎ足で社内フロアに戻る。











_









《《…Aちゃん》》







掠れた音声が鳴り響いた。






事務室は、ただ静かだった。






白髪の少女は、机の前に立っていた。





着物の帯には、刀の鞘が差し込まれていた。





右手には、露わになった仕込み杖が持たれていた。






音声を発した黒いモノは、少女の左手の中にあった。






やっと魂が肉体に戻ったかのように、
Aは優しく、黒いモノ(トランシーバー)の左指を曲げた。







__________扉が、開かれた。

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あやねっち - 更新楽しみです! (2020年6月21日 11時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
Aster.(プロフ) - 姫歌さん» 姫ちゃん!いえいえありがとう(*^ω^*)うふふふ、やったぜ。嬉しい…。 (2019年7月1日 17時) (レス) id: 2abe5b8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - 遅くなって御免!第三幕完結おめでとうございます!ボードでそのうち長ったらしい感想送ります (2019年6月30日 14時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
Aster.(プロフ) - 奏さん» 奏さんありがとうございますー!おお!良いところを突いて来ましたね…?嬉しいです(*^ω^*) (2019年6月26日 15時) (レス) id: 2abe5b8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編楽しみにしてます!!!5/5…まさか、敦くんの夢主ちゃんの…?!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: ecccbd24aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Aster. | 作成日時:2018年11月4日 18時

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