会いが一つ 奴の弱点 ページ6
太「黒い奴より何倍も嫌いらしいです」
全「えぇえ……」
敦「…Gより、嫌いなんですか…」
太「奴なら驚く事もなく逃がすんだけど蜘蛛だとあんな感じになるんだろ」
織「とても小さいものでも、大騒ぎだ」
乱「…小さいのって、どれ位…?」
織「…確か…五ミリ」
全「」
太「嫌いだからこそ気配とか感じるんだろうね。誰よりも早く気が付くもの」
国「確かにAは動物的感性があるが……だからか」
多分違うぞ国木田。
織「A、もう良いぞ」
頭を軽くたたき、伝えた織田作。
Aは織田作の顔を見てから、耳から手を離した。
乱「何時から奴が怖くなったの…?」
その質問に、顔が歪んだA。
「…小学生の時に、起きたら奴が目の前に……ウプッ」
口を抑えたA。
心底蜘蛛が嫌いなのだ。
敦「…Gより、嫌いなんだね」
「…ふぅ……」
呼吸をして、自分を落ち着かせるA。
「…Gは、まだ昆虫らしさがある…」
「でも奴は見るからにエイリアンだ…毛むくじゃらに尻から良く分からん白い糸を出して同じ昆虫を捕まえ捕食する…」
「他の昆虫には出来ない捕食法をするなど非道だ…虫としての誇りを持っていない…」
「あのような容姿をしていながら足を気持ち悪く動かし迫っ来る姿はまさに悪魔…」
「家に住む虫を食べてくれるからと大人は皆奴を生かすが奴はなんの働きもしないっ…!!」
「目の前に出て来ては驚く俺を嘲笑うかのようにまた何処かに隠れスグに姿を表す…!!」
「奴を外に逃がしても大繁殖して我が家に戻ってくる…恩義など気にしない生き物っ…」
「その上なんの許可も無しに自らの糸で巣を作り上から俺を見下ろす姿はいつ見ても死刑勧告のよう…っ!!」
「奴とは和睦出来ないっ…!!」
全「」
ペラペラと蜘蛛に対する愚痴や不満を言い、織田作にしがみついたA。
饒舌だった…。
Aのお陰で、探偵社には『蜘蛛はアイツと呼び、見つけ次第逃がす』という掟が作られた…。
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碧(プロフ) - 咲希さん» どうも,いか星人こと碧です←←← (2017年6月8日 20時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» おや、貴方も夢主に洗脳されましたね、いか星人。 (2017年6月8日 19時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - さきいか食べながらこの小説を読んでいたことについて← (2017年6月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - 咲希さん» 勉強終わってから見てみます (2017年6月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» この作品にの作者から、に書きました!それとツイートの方を見てくだされば分かると思います! (2017年6月6日 20時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈佐 | 作成日時:2017年5月15日 0時