【文スト】何故、こんな事に…。 パート６【男主】

会いが一つ　誘拐 ページ32

乱｢寝れない!!｣


｢でしょうね｣


ちょっとビックリした。


乱｢寝れないんだけどぉ!!｣


｢ぐっ!?｣


バシバシ叩いてきた乱歩さん。


｢分かりました!!分かりましたから!!｣


乱｢！｣


乱歩さんの手を取り、乱歩さんを床に押し付けた。


乱歩さんの横に寝転がる。


乱｢！｣


今日、福沢さんにやってもらった事を、乱歩さんにやった。


仰向けに寝転がる乱歩さんのお腹を優しく、一定のリズムで叩いた。


乱｢…なに、子供扱いしてんの｣


｢安心しませんか？これ｣


不満げな乱歩さんを気にせずに、叩く。


｢これ結構好きなんですよ、俺｣


乱｢…ふぅん｣


｢乱歩さんは嫌いですか？｣


乱｢…別に｣


顔を背けてしまった乱歩さん。


…嫌だったかな…。


乱｢…嫌いじゃない｣


｢！｣


…良かった。


乱｢…僕も、結構好きだから…今度やってあげるよ｣


｢本当ですか…！｣


乱｢…僕で良いならだけど｣


｢嬉しいです！ありがとうございます！｣


乱｢…｣


｢？｣


乱歩さんが俺の腕を枕にして寝た。


え、顔近いんだけど。


乱｢…僕寝るから、変な事するなよ｣


｢しませんよ!!｣


乱｢ふふっ、おやすみ｣


と、微笑んだ乱歩さん。


｢おやすみなさい｣


乱歩さんの頭を撫でると、そのまま静かに寝てしまった…。

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