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会いが一つ 誘拐 ページ20

「…ふむ」


…どうしたものか…。


行ってしまった二人はもうどうする事も出来ない。


…寝て過ごすか、何処かへ出掛けるか…。


まだ八時だしな…。


「…」


…寝よ。


二度寝じゃ。


仕事も無いし、二人もいないし、寝ていれば時間はすぐ経つだろう。


俺は部屋の中央に寝転んだ。


…広い部屋に、俺一人…。


…寂しいな…。


でも三日間耐えれば会えるんだ。


耐えてみなきゃ。


今までと変わらないように。


この世界に、来る前と同じよう…。




俺はゆっくり、目を閉じた…。









「…っ」


…寒いな…。


目の前に、温かなモノを感じられた。


そのモノにくっつき、抱き着く。


…温かいなぁ…。


目を閉じているため分からんが、きっと布団だろう。


…なんか、良い匂いがする…。


…福沢さんの匂いに似てるなぁ…。


落ち着く…。


ははっ


「……ん…?」


…今…なんか聞こえたよな…?


なんでだろ、福沢さんの声に似てた。


目をそっと開ける…。


「…ん!?」


福「おはようA」


「!?」


すぐさま福沢さんから距離を取った。


ゴッ!!


「っ!?」


福「!?」


「ぬぉおお……っ!?」


頭を壁にぶつけた…っ。


福「何をしているのだ…」


頭を抱え、見悶えていると、福沢さんがハイハイで近づいてきた。


右手と両膝を床に着けたまま、左手を俺に伸ばしてきた。


福沢さんの手が、俺の頭に置かれた。


優しく、撫でられる…。


「…」


薄々気付いていたが、ここ…。


…福沢さんの家だ…。


…あれ、俺太宰宅で寝てたよね…?


一人で寂しーく寝てたよね…?


なんで此処に居る…?


福「…ほら、こっちに来い」


「!?」


福沢さんが俺の脇に手を入れ、俺を自分の足の間に置いた。


そして、後ろから抱き締めてきた。


「あ、あの…っ」


福「どうした?」


「…なんで俺此処に居るんですか…」


一番の謎を聞く。


福「誘拐してきた」


「何故!?」


なんのために誘拐したの!?


福「ぐーすか寝てたな、お前」


「…だって休みだったから…」


福「部屋で大の字になって気持ち良さそうに寝てたなお前」


「…良いでしょ!?」


なんで責められないとイケないんだ!

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(プロフ) - 咲希さん» どうも,いか星人こと碧です←←← (2017年6月8日 20時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» おや、貴方も夢主に洗脳されましたね、いか星人。 (2017年6月8日 19時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さきいか食べながらこの小説を読んでいたことについて← (2017年6月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 咲希さん» 勉強終わってから見てみます (2017年6月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» この作品にの作者から、に書きました!それとツイートの方を見てくだされば分かると思います! (2017年6月6日 20時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈佐 | 作成日時:2017年5月15日 0時

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