【文スト】こんな事になりました。パート２【自作コラボ】

会いが一つ ページ8

ガチャ


全｢！｣


誰か入って来た。


パタパタと足音が聞こえた。


全｢!!｣


福『…なにも、変わらんな』


福沢さんだ!!


福沢さんが入って来た!!


この福沢さんはAさんの世界の福沢さんだな。


てか、事前に来る事を分かった三人ってなに。


テレパシーでもあるの？


福沢さんは周りを見物しながら、俺達の近くまで来た。


何か、風呂敷で包んだモノを持ってる。


あれはなんだろ。


福『…ふむ、やはり変わらんのか……ん？』


福『Aに似た顔…』


じっ、と見つめてきた福沢さん。


…なんか…雰囲気が違う…。


Aさんの世界の福沢さんは違うんだね、なんか。


福『まぁ良い』


福『ここに私の妻が来たはずなんだが』


全｢!?｣


｢つ、妻、ですか…!?｣


福『ん？来ていないのか？』


福｢来てないが…｣


福『？』


頭にハテナを浮かべた福沢さん。


福『！』


何かを感じたのか、応接間に向かった。


そこに、奥さんは居ないのに…っ。


ガチャ


福沢さんはドアを開けた。


『わぁ』


福『全く、何故ここに居るのだ』


福沢さんの口調から、探していたのはAさんみたいだ…。


なんで？奥さんじゃないじゃん。


『貴方にハニートラップを仕掛けました。俺と同じ顔の男が居たでしょう？』


｢！｣


同じ顔、って俺だよな…。


ハニートラップって、福沢さんに…？


福『私はお前しか愛していないのに、まだ不安なのか』


全｢!?｣


これは…浮気なのでは…!?


『ふふっ、好きな人が自分以外を見ていないか不安になるのは、それほど愛しているという事では？』


福『私は不安に思わないがな』


『それもまた、愛している事でしょうね』


福『違う、私はお前だけを愛しているのだ』


『ふふっ、嬉しいです。俺も貴方だけを愛しています』


福『当然だ』

愛が一つ→←会いが一つ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す