愛が一つ ページ7
『ましてや、今の貴方ならとっておきの武器になるではありませんか』
乱「武器…?」
『えぇ、そうです』
『この手で、彼に温もりを与える事が出来ます』
乱「!!」
『人は温もりに安心するのです。もちろん、愛にも』
『乱歩さんは愛に溢れたお方。その愛を人に与えるのは、容易い事ですよね…?』
乱「!!」
乱「うん!!」
『ふふっ、良かった』
乱「!」
とりあえず、自発的な暴力は無くなるだろうね。
肌スベスベ…。
気持ち良い…。
乱「…なんか…AとA、全然違うね」
『まぁ、年の差も、関係しているのでしょう』
乱「今何歳?」
『二十歳です』
乱「おぉ……Aは十八だよ」
『若い…』
乱「二歳しか変わらないじゃん!」
キャッキャ、と笑った乱歩さん。
おぉ…とても可愛い…。
『十八か…』
…俺が、福沢さんに出会った歳だ…。
…ふふっ、福沢さん、今何してるのかな。
乱歩さんも、ちゃんと出来てるかな。
会いたいよー。
乱「…ねぇ」
『!』
『どうしましたか?』
乱歩さんが俺のシャツの袖を掴んでいた。
乱「…Aの世界の僕って…その…べ、ベッタリしてるん、でしょ…?」
『ふふっ、そうですね』
目を泳ごせて、赤面しながらそう言った乱歩さんはとてもぐうかわでした。
乱「Aの僕、が、ここの世界に、来た時にさっ、皆驚いちゃうから、だからっ」
乱「…僕が…代わりになっても良い…?」
『!』
『乱歩さんが…代わり、ですか…?』
凄い取り引きだ。
怖い怖い。
この後俺死ぬのかな。
乱「そっ、そんな深い意味じゃなくて!えとっ、ほっ、ほら!皆が驚いちゃうから!」
『あはは!そんな慌てないでくださいな』
あわあわと動く乱歩さん。
なんだろ、この世界の乱歩さんは俺の乱歩さんと違うね。
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碧(プロフ) - 咲希さん» どっちもだ(キリッ) (2017年6月27日 3時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» どっちのだwww (2017年6月26日 23時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - ショタの夢主めっちゃ見たい← (2017年6月26日 22時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - 咲希さん» 大丈夫,僕もそんな咲希さん嫌いじゃないよ★← (2017年6月24日 22時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» おい、棒読みバレてるからな(ΦωΦ) (2017年6月24日 22時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈佐 | 作成日時:2017年6月18日 18時