【文スト】こんな事になりました。【自作コラボ】

会いが一つ ページ21

｢良いなー！俺もAさんとハグしたいー！｣


『俺は今太宰さんと抱擁しとるんじゃ』


｢俺ともしましょー！｣


『ぐえ』


太宰から剥がされたAは、Aの餌食になった。


ぐりぐりとAの胸元に頭を押し付けるA。


太｢懐かれてるねぇー｣


『そんなに俺が好きかこのやろー』


｢大好きです!!｣


『そうかそうか』


ぐしゃぐしゃと頭を両手で撫でるA。


Aは嬉しそうに笑っていた。


織｢本当に、そっくりだな｣


『!?』


織田作がAの頭に手を置いた瞬間、Aは目を見開き、織田作を見つめた。


驚愕、そんな言葉が似合う表情で。


『っ』


全｢!?｣


乱｢え、A!?｣


織｢ど、どうした…!?｣


突然Aが泣き出した。


『ｸｯ……』


Aはよろよろと、織田作に近寄り、織田作の腕を掴んだ。


『貴方っ……』


『自力で立てるのですねっ…!!』


そう言うなり、泣き崩れてしまった。


乱｢……ん？｣


太｢ぇ……自力で立てる……？｣


織｢…立てるが｣


その織田作の声に、Aの涙が倍増した…。









『…うわぁ……凄い…』


織｢…そんなか？｣


『はい……普通に立ってる所初めて見ました…』


織｢…そうか…｣


『…凄いなぁ…』


全｢…｣


…じっとり、と織田作を見つめるA。


その目はキラキラと光っていた。


『…俺の世界の作之助さん、しっかり立たないから…』


｢作之助さん…!?｣


太｢…名前で、呼んでるのかい…？｣


『不本気ですが』


全｢え｣


『名前でしか反応しないんです』


全｢…｣


織｢俺じゃない、そんな目で見るな｣


皆で織田作を見つめてしまった。


『そうです！この織田作さんとは全く違います！』


意外にも、一番反論したのはAだった。

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