老若男女問わずして。【第五人格】

19話　 ページ19

＊女性特有ネタがあります。苦手な方は飛ばして下さい








「______ね。


必ず来るの。特に貴方みたいな年頃にね」


「_____にしても貴方今年で16でしょう？遅いのね....かなり珍しいケースだわ。ちなみにこれは一週間続くのよ」








「一週間....も。」





_____その後、どうやら原因は判明したようでエミリーから色々とそれらについて教わってもらった。

女の人って思ったよりも大変なんだな。
って、なんだかんだ言って私も女か。



....あはは、なんて乾いた笑いが溢れる。

医務室のベッドに全身を潜らせて、ぐるぐると気持ちを整理する。






大人になっていく恐怖と不安。





「.....A、大丈夫か？」


「あぁ、サベダー。大丈夫だ心配ない」





ボーッと考え事をしているとカーテンの向こう側からひょこっとサベダーが顔を出した。





「エミリーから聞いたんだけどよ....その、持病なんだろ？」




あぁエミリー...わざわざ気を遣ってくれたんだ。
嬉しいな。




「本当に、そんなに対したことじゃないから大丈夫」







「なぁ治るよな？それ。大丈夫だよな？無理しなくてもいいんだからな？」

「ふっ、サベダーって相変わらず心配性だな。

その焦っぷりも子供みたいだ」







「......俺が、子供.....か。そう言えばお前も最近落ち着いて来たよな....なんだよ、らしくない。もっと我が儘言っていいんだぞ？遠慮しなくてもいいんだぞ？」






「遠慮は、してない。....でもなんだろう、最近騒げる気力もなくてさ。老けたかなぁなんて」


「あぁ？それは俺に対しての嫌味か？俺はまだまだ現役だからな！？」



「ふふっ、分かってる分かってる。でもねサベダー。例え望まなくても人って大人になるもんなんだよ。」









「.....んだその意味深な喋り方はよぉ。俺に説教なんて100年早いぞチビ」



どこかで聞いたことのあるセリフに小さな笑みを溢すとサベダーはどこか寂しそうな顔つきをした。

そういえば私、サベダーに嘘つくの何だかんだ言って初めてだなぁ。





「(.....サベダー)」


君はよく私のこと、強くて逞しい奴にきっとなれるって言ってたけど.....なれそうにないや。



......期待に添えられなくて、ごめん。









***


久しぶりの更新！！

お待たせしてしまい申し訳ございません！


これからも相変わらず亀更新ながらもちょっとずつ完結に持っていけるようにしたいです！

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←18話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す