そろそろ保護者から卒業したい。#2【アンナチュラル 中堂系】

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伊吹 side.






今俺は、きゅるっきゅるな女の子と水族館(すいぞっかん)デートしてる。







『ねぇ伊吹さん！！この魚めっちゃ可愛い顔してますよ！みてみて！！！』





そう言って、はしゃぎながら水槽にかぶりつく
Aちゃん。









「ぐっ……！！！！！！」







はしゃいでるのも可愛いし、
その笑顔を今俺だけのために向けてるってのもあって
なんかこう…グッときたわ。











でもその笑顔が、
俺のものにはならないことは
もう分かってる。






『写真撮って中堂さんに送ろーっと！ふふふっ』









Aちゃんが中堂(あいつ)のことが
好きっていうのもなんとなく勘づいてた。









『伊吹さん伊吹さん！この魚なんか頭もじゃもじゃしてて中堂さんみたい！これも送ろっと！』









俺、こーゆうことは分かっちゃうんだよね〜





前も志摩が隊長のこと好き好きランデブーってこと
見破ったのもそうだし。








『ラボの皆さんにお菓子で、ミコトさんこれ、夕子さんにこれ、六郎にこれ、所長にこれ……あ！中堂さんにはこれにしよ〜！』







だからこそ。










ちょっとでも足掻きてぇじゃん？











最後に、ひとつだけ。











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『いーぶーきーさーん！私の話、聞いてます？』




「聞いてる聞いてる〜Aちゃんが可愛すぎるぴえんって話でしょ〜？」





『そんな話してませんー！！！！！』












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