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コンビニ内で待っててもらうように言って
なんとかバレずに買えた。
時刻は23時38分。
『ぎゃあ！』
中「なんだ」
『もうこんな時間ですうう！！早く行かないと間に合わない！！』
中「お前は何に追われてるんだ」
どうしても、どうしてもラボじゃないと嫌なの。
早くラボに帰りたい。
少し悩んだ末に、
今度は私が中堂さんの手をぎゅっと握る。
中「っ！？」
『中堂さん、走りますよ！』
勢いよく走り出した。
その日の夜空はとってもとっても綺麗だったみたい。
私は走るのに必死過ぎて、
見てないけど。
かっこ笑い。
やっとの思いでラボに着き、
オフィスに滑り込む。
二人とも息が途切れ途切れ。
時刻は23時50分。
中「はぁっ…はぁ……なんっなんだお前は！」
『はぁっはぁ……！走らせちゃって…っごめんなっさい…！』
謝りながら、さっきコンビニで買った、
“とっておきのもの”を袋から取り出し準備する。
準備が終わった頃には、
時刻 23時55分。
ソファでジャケットを脱いで、
水を飲んでる中堂さんにお披露目。
『じゃじゃーーん！』
中「…！！！」
私が見せたのは、コンビニで買った苺のショートケーキにお誕生日用の蝋燭を立てて火を付けた。
ホールは無かったので1ピース。
事前に用意したかったけど、それはまた今度にしようと思って今日はこれで勘弁して欲しい。
『はっぴばーすでーとぅーゆー♫はっぴばーすでー
とぅーゆー♪はっぴばーすでーでぃあ 中堂さ〜〜ん♬はっぴばーすでーとぅーーゆーーー♫♩』
『さあ！消して下さい！！！』
中堂さんは戸惑ながらも蝋燭の火を消した。
『わぁああ！！！おめでとうございます〜！』
中「お前、コンビニで…わざわざこれを？」
『はいっ！！即席で申し訳ないですが、ご一緒にお祝いしたかったので！』
中「………………ありがとな」
照れくさそうに少しはにかんで、
私の身体を引き寄せた中堂さん。
『っな、かどう…さんっ』
中「プレゼント」
『？』
中「これでいい」
そう言ってより一層強く私を抱きしめた。
中堂さん
お誕生日、おめでとうございます
産まれて来て下さって、
私と出会って下さって、
ありがとうございますっ！
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夢充(プロフ) - Ericaさん» 初めましてー！コメントありがとうございます！わぁあ！嬉しいお言葉、痛み入ります…(>_<)これからも楽しんで頂けるよう精進します！また読んであげて下さい！！ (2020年9月12日 1時) (
レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
Erica(プロフ) - 初めまして。ニヤニヤしながら一気見しちゃいました。これからも楽しみにしています。 (2020年9月9日 18時) (レス) id: 5d04287811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢充 | 作成日時：2020年8月19日 17時
