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中堂さんの車に乗り込む時、
後部座席に乗るのか、
助手席に乗るとか、
めちゃくちゃ悩んだ。
そんな私をよそに中堂さんは、
構わず助手席のドアを開けてくれる。
中「…ほら、乗れ」
『あ、ありがとうございます。』
それからしばらく経って、
私の家まであと半分。
車内では何か話すわけでもなく、
無言のままの中堂さんと私。
中堂さんがハンドルを切る度に、
着てらっしゃるカーキのアウターが擦れる音が、
BGMみたいで。
私はラボでのことで気まずいという気持ちと、
帰り掛けに言われたことを思い出す。
中「またお前が危険な目に遭うのは…耐えられない。」
やけに脳内で響いてる。
あんな熱の篭った目で見つめられて、
ドキドキしない筈がなかった。
たまらず外の景色を眺めて、
お店の看板の字を読むことに底すると決めた。
こんな高校生のような気の紛らわし方しか
思いつかない私は、
まだまだ子供だ。
あーあ。家帰りたくないなー。
どうせ1人なんだけど。
そんなことをぼんやり考えてたら、
信号待ちで赤。
中「…」
『…』
中「言い過ぎた」
『え？』
中「オフィスで、その、俺が、酷いこと、言っただろ」
『そんなことないです。中堂さんは、一切間違ったこと言ってませんでした。アドバイスありがとうございます！』
中「…」
『私にもう少し魅力があれば自信持って彼氏にもいっぱい言いたいこと言えるのになあ〜！』
と言って苦笑い。
中「…」
そう言ってすぐ私の家の前に着く。
着いちゃった…。
『…中堂さん！お話も聞いてもらった上に、家まで送って頂いてありがとうございました！』
中「気にするな」
『元気付けて下さるなんて優しいいぃありが』
中「そうじゃない」
『？』
中「お、前は…十分………か、……しこいし、だからもっと自信持て」
『あ、はい！ありがとうございます！！
中堂さんに褒められて嬉しいです！』
そう言うと中堂さんは、
一瞬びっくりした顔をしたけど、
微かに目を細めて笑いかけた。
中「また明日な」
『はい！また明日！』
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夢充(プロフ) - Ericaさん» 初めましてー！コメントありがとうございます！わぁあ！嬉しいお言葉、痛み入ります…(>_<)これからも楽しんで頂けるよう精進します！また読んであげて下さい！！ (2020年9月12日 1時) (
レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
Erica(プロフ) - 初めまして。ニヤニヤしながら一気見しちゃいました。これからも楽しみにしています。 (2020年9月9日 18時) (レス) id: 5d04287811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢充 | 作成日時：2020年8月19日 17時
