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なに？
なに！？
この状況、誰か説明して欲しい。
今の状況は、
医務室のベッドで、
中堂さんが腕枕してくれていて、
私の身体を、がっちりホールドしている状態。
…！
そうだ…私、
あの日のこと思い出しちゃって、
苦しくて過呼吸になって……
中堂さんが抱き締めてくれて、
背中さすってくれてそれで……。
ここまで、
運んでくれたのかな…。
また、迷惑かけちゃった。
そんな中堂さんはぐっすり、
とっても気持ち良さそうに眠ってる。
この様子だと、なかなか起きそうにない。
なにより…。
中堂さんのお顔が目の前に。
こんなに近くで見たことなかったら
あんまり思わなかったけど、
中堂さんって…
整ったお顔立ちだよなあ………。
そんな整ったお顔立ちの中堂さんとの距離、
わずか5センチも無い。
どきん
どきん
意識しちゃうと、
自分の心臓の音がうるさい。
それに、顔も身体も熱い。
中「……ん」
中堂さんがもぞもぞしてる。
と、同時に私のことをもっと抱き寄せてきた。
中「………ゆ、きこ…」
『中堂さん……』
……夕希子さんの夢、見てるのかな。
あれ、なんで胸がずきずきするのかな…。
うーん。
私は中堂さんのふわふわヘアーを
思わず撫でてしまった。
中「……寝込み、襲う気か？」
私の手を掴んで、フッと少し笑って言ってきた。
『わ！お、起きてたんですか！？』
中「今起きた」
『お、起こしちゃってごめんなさい！』
中「…具合、もういいのか」
『あ、！はい！！もう大丈夫です！！
ご迷惑おかけしてすみませんでした！！！』
迷惑かけまくったことを思い出した私は、
勢いよく起き上がってベッドの上で土下座した。
中「気にするな。別に、迷惑と思ってない。」
『いやでも、』
中「俺がいいって言ってる。」
『あ、…ありがとうございます。わ、私そろそろ行きますね！！……わっ』
私は仕事に戻ろうと並べてある靴を履こうとすると、
急に手を引っ張られ、ベッドに逆戻り。
『な、かどうさん？』
顔に熱が集まるのが自分でも分かる。
恐る恐る中堂さんを見上げると、
中「…もう少しだけ、いいか」
少し切なそうな低い声で、
私をまた抱き締めた。
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夢充(プロフ) - Ericaさん» 初めましてー！コメントありがとうございます！わぁあ！嬉しいお言葉、痛み入ります…(>_<)これからも楽しんで頂けるよう精進します！また読んであげて下さい！！ (2020年9月12日 1時) (
レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
Erica(プロフ) - 初めまして。ニヤニヤしながら一気見しちゃいました。これからも楽しみにしています。 (2020年9月9日 18時) (レス) id: 5d04287811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢充 | 作成日時：2020年8月19日 17時
