検索窓
今日:97 hit、昨日:100 hit、合計:234,109 hit

. ページ18

.





足が完治するまで新しい仕事体制になってから、
慣れるまで大変。
だけど私が出来る仕事は、
完璧にこなす。そう決めた。


これ以上、皆さんに迷惑かけたくないもん。








でも、たまにあの日のことがフラッシュバックして、
夜眠れないことがある。





これ、トラウマってやつかな…





うーん。






すると、後ろから大きな影が私を包む。









あ、れ?









あの時の光景、









靴の音、









追われる恐怖、









怖い怖い、だれか、









『やだ、やだやだやだ怖い』









私は酷い耳鳴りがして、
耳を押さえながら目をギュッと閉ざした。


あまりにも怖すぎて自分の机の上のものを
全部落としてしまった。









中「………おい、……おい!……A!!!!!」





大きな影の正体は中堂さんで。
どうやらトラウマとやらに犯 されてた私を、
肩を掴んで目を覚まさせてくれた。






『あ……ごめ、ん、な…さ…っはぁ…はぁ…っ!』



私は息が上手く吸えないと思ったら、
一気に酸素が私の中に入ってきて、
苦しくて過呼吸になった。



中「ゆっくりでいい。大丈夫だ、俺が傍に居る。」


そう私の耳元で囁きながら
優しく抱き締めて背中をさすってくれる中堂さん。



…苦しい、苦しいよ。



私は中堂さんが着ていた服を
めいいっぱい握り締めることしか出来なくて。



中堂さんは何も言わず、ずーーっと抱き締め続けてくれていて。





そのおかげで、どんどん落ち着いてきて
脈も戻ってきてる気がする。






………落ち着く。
…中堂さんの腕の中、落ち着きすぎる………。




微睡の中
私の意識はここまでで途絶えた。









--------



気持ちいい……
何このあったかいとこ。





ん………
………まだ寝てたいな、、




……………ん?




え?





ここ、どこ?









私から見える景色は、真っ白な天井と
真っ白なカーテン。







オフィス?




じゃなく、医務室……だよね?









まだ寝ぼけてて、あくびを一つ。
頭に少し違和感を感じつつ、

でもこの違和感、
嫌じゃないなーって思いながら



寝返りを打つと、









そこには









中堂さんの整ったお顔がドアップ。









え、








え?









ええええぇええええええ!??????









.

.→←5. トラウマ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (91 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
432人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夢充(プロフ) - Ericaさん» 初めましてー!コメントありがとうございます!わぁあ!嬉しいお言葉、痛み入ります…(>_<)これからも楽しんで頂けるよう精進します!また読んであげて下さい!! (2020年9月12日 1時) (レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
Erica(プロフ) - 初めまして。ニヤニヤしながら一気見しちゃいました。これからも楽しみにしています。 (2020年9月9日 18時) (レス) id: 5d04287811 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢充 | 作成日時:2020年8月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。