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足が完治するまで新しい仕事体制になってから、
慣れるまで大変。
だけど私が出来る仕事は、
完璧にこなす。そう決めた。
これ以上、皆さんに迷惑かけたくないもん。
でも、たまにあの日のことがフラッシュバックして、
夜眠れないことがある。
これ、トラウマってやつかな…
うーん。
すると、後ろから大きな影が私を包む。
あ、れ?
あの時の光景、
靴の音、
追われる恐怖、
怖い怖い、だれか、
『やだ、やだやだやだ怖い』
私は酷い耳鳴りがして、
耳を押さえながら目をギュッと閉ざした。
あまりにも怖すぎて自分の机の上のものを
全部落としてしまった。
中「………おい、……おい!……A!!!!!」
大きな影の正体は中堂さんで。
どうやらトラウマとやらに犯 されてた私を、
肩を掴んで目を覚まさせてくれた。
『あ……ごめ、ん、な…さ…っはぁ…はぁ…っ!』
私は息が上手く吸えないと思ったら、
一気に酸素が私の中に入ってきて、
苦しくて過呼吸になった。
中「ゆっくりでいい。大丈夫だ、俺が傍に居る。」
そう私の耳元で囁きながら
優しく抱き締めて背中をさすってくれる中堂さん。
…苦しい、苦しいよ。
私は中堂さんが着ていた服を
めいいっぱい握り締めることしか出来なくて。
中堂さんは何も言わず、ずーーっと抱き締め続けてくれていて。
そのおかげで、どんどん落ち着いてきて
脈も戻ってきてる気がする。
………落ち着く。
…中堂さんの腕の中、落ち着きすぎる………。
微睡の中
私の意識はここまでで途絶えた。
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気持ちいい……
何このあったかいとこ。
ん………
………まだ寝てたいな、、
……………ん?
え?
ここ、どこ?
私から見える景色は、真っ白な天井と
真っ白なカーテン。
オフィス?
じゃなく、医務室……だよね?
まだ寝ぼけてて、あくびを一つ。
頭に少し違和感を感じつつ、
でもこの違和感、
嫌じゃないなーって思いながら
寝返りを打つと、
そこには
中堂さんの整ったお顔がドアップ。
え、
え?
ええええぇええええええ!??????
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夢充(プロフ) - Ericaさん» 初めましてー!コメントありがとうございます!わぁあ!嬉しいお言葉、痛み入ります…(>_<)これからも楽しんで頂けるよう精進します!また読んであげて下さい!! (2020年9月12日 1時) (レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
Erica(プロフ) - 初めまして。ニヤニヤしながら一気見しちゃいました。これからも楽しみにしています。 (2020年9月9日 18時) (レス) id: 5d04287811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢充 | 作成日時:2020年8月19日 17時