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現在時刻、17:50。

あれから10年後の今、2022年。


あの時から、約束は一度も忘れた事が無かった。




そして、約束の時間まで、あと1時間。



あれから私は高校に入る時に引っ越してしまったので、あの場所からは少し遠い。

もうすぐあの場所へ向かおう。








... 果たして明那は来るのだろうか。なんせ10年前だ。忘れていても仕方がない。

それでも、あの場所へ向かおうとするのは彼が好きだからだろう。








そして、約束の場所、約束の時間に、あの公園に、私は来た。

空を見れば、しんしんと雪が降っている。







どうやら、もう彼は来ているようだった。



私と同じくらいだった身長も、私より伸び、まるでクリスマスを連想させるような赤のメッシュ。


明那は私に気付くと、少し驚いた様子でこっちに手を振った。


『あき、な ... ?』







「 10年振りだね、A 」

 




『会えて嬉しいよ、私。』


10年振りに大好きな明那に会えた事が嬉しくて、堪らなくて泣きそうになってしまう。


akn「えっ ... ?泣かないで ... 」


『自分でもびっくりしてる、w』







akn「ねえ、伝えたい事があるんだけど、」


『なに、... ?』


そんな風に言われると期待してしまう。私は恐る恐る聞いた。





akn「俺、Aの事10年前からずっとずっと好きでさ、...





良かったら付き合って ... ?」








明那は10年前のあのクリスマスの時みたいに、顔を赤くしながら、でも真剣にそう言った。



諦めかけていたこの恋が、今、実ったのだ。



彼もずっと私と同じ気持ちだった事が、何よりも嬉しかった。



『はい!私で良ければ、... 喜ん、で ... っ ... !!』



最後は泣いてしまって上手く言えなかったが、彼には伝わったのだろう。明那は安心して、とても嬉しそうな様子だった。


akn「やば、俺も嬉し泣きしちゃうわ ... w」



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素因数分解(プロフ) - お話凄くロマンチックで好きです! (2023年1月1日 16時) (レス) @page5 id: 2687d60546 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:酔夢ゆの | 作成日時:2022年12月25日 22時

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