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10年前 ─ 2012年 12月25日
母「はい!Aが欲しがっていたマフラーと手袋よ!」
『わ〜!!ありがとう、お母さん!!』
その日は、私が欲しがっていたマフラーと手袋をお母さんから貰ったんだっけ。
外は雪も降ってたし、私は兎に角外に出てマフラーと手袋を付けたくて、飛び出すように外に出た。
勿論、お母さんは受験云々言っていたが、私的には少し余裕があったので無視した。
『これで寒くない!!... へへ、うれしいな〜』
akn「あ、Aだ!メリクリ〜!!」
外を歩いていたら、暖かい格好をした明那と会って。
そこから、久しぶりに明那と遊んだ。時間を忘れて、門限の10分前になるまで。
そして、大きな公園で遊んでいた18:50。冬だから日が暮れるのも早くて、早く帰らないとって、急いで家に向かおうとして。
akn「まって、A ... 」
『なに?私もう行かないと ... 』
akn「... あのさ、Aって受験あるじゃん。」
『うん、そうだね』
akn「でさ、これからあんま遊べなくなるし、中学も違うじゃん ... ? 」
『? ... うん』
akn「多分、高校も違うところだし、俺ら連絡手段も無いし、俺達この先会えない可能性の方が高いじゃん。」
akn「だからさ、大人になっても会えるように、10年後の今、また此処で会わない?」
突然持ちかけられた、あの約束。
あの時の私は、何で今なのだろうと疑問に思っていた。
『今日 ... ?』
akn「あ〜 ... なんか、クリスマスが来たら、小さい頃の記憶とか思い出すじゃん?」
『あ〜!去年はこんな思い出あったな〜みたいな?』
akn「そう!... 卒業式の日に言うのが正しいんだろうけど、クリスマスって大切な日だし、10年後でも思い出せるかな〜って」
『すごい!明那天才?!』
akn「Aに言われたら照れるわw」
笑いながらそう言う彼は顔が赤くて。
寒さのせいなのか、本当に照れていたのかは分からないけど。
akn「あれ、Aの門限もうすぐじゃね?」
『あ!!忘れてた ... またね!明那!!』
akn「また〜!!」
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素因数分解(プロフ) - お話凄くロマンチックで好きです! (2023年1月1日 16時) (レス) @page5 id: 2687d60546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:酔夢ゆの | 作成日時:2022年12月25日 22時