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あの遊園地のキス以来廉は私をからかうことが
無くなった。
廉『お前、目の下黒い。寝れとらんの?』
A『就活に忙しくて…』
廉『無理すんなよ?無理して倒れられたら困るから』
妙に優しい。
少し前の廉ならブスが余計にブスになってるとか
からかって来るとこなのに…
由衣『ねぇ、紫耀、廉くんどうしたの?』
紫耀『んー… 諦めたくないんだって言ってた』
由衣『なるほど…そういうことか』
そういうこと? 何?
分かって無いの私だけ??
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久々のCafe出勤。
店長『あれ?A今日休みだよ』
え??私今日出勤のはず…
あれ、本当だ… シフト表に名前無い
スケジュール帳にはバイトって書いてあるのに
店長『素敵な彼氏くんで良かったね』
え? どういうこと?
廉『店長!外終わりました!』
A『廉?!』
え、何、どういうこと?
廉『寝不足。せっかく可愛い顔してんねんから…』
私の頬に廉の手が触れる
バイト仲間やお客さんの視線が私たちに集まる
静まり返る店内。
A『あ、ありがと…?』
店長『参ったよ、突然永瀬くんが俺のとこ押し掛けて来て、Aの出勤外せって言うんだから』
廉『すいません、店長』
店長『いや、いいよ、永瀬くんが出勤になれば他の女の子たちのやる気も違うからね』
廉『そんなことないっすよ』
あのー … 私そろそろ帰っても… ?
廉『早く寝ろよ?お疲れ』
A『あ、うん、有難う』
廉、私のこと、本気で心配してくれてたんだ…
廉て、そういうとこ、あるよね…
気付いてないフリして、ちゃんと見ててくれてる
ヘアセット少し変えただけで、
ブスにその髪型は似合わねぇ〜って冗談言って
笑わせてくれて…
私の笑顔の隣には気付くと廉がいる…
何これ…
廉は私の何なの?
そう思えば思うほど、廉の存在が色濃く残る…
ただの意味分かんないストーカー野郎だったのに
そんな廉といて楽しんでる私…
なにこれ!!
考えてると余計に分かんなくなるからやめた!!
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作者名:HIKARU | 作成日時:2017年11月16日 8時