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🍎「酔いがさめちゃった」
ホテルに戻るとすぐにルームサービスのメニューを開く。
🍎「他になんか頼む? チーズとか」
そんな私の隣に上着を脱いで腰掛けたジョングク。
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🐰「俺はいらないから好きにして」
そう言ってなんだか煩わしそうに首を回したジョングクは、本当に肩が凝ってるみたい。
🍎「本当に肩凝ってたんだ…」
🐰「なにを疑ってたわけ」
🍎「いや欲しいものがないから適当に言ったのかと思って」
🐰「違えよ」
だとしても肩揉みなんてだめ。
そんなの釣り合いが取れないから。
そもそも私プロじゃないし。
ジョングクの肩をおかしくしちゃうかも。
そんなことを考えながらまた視線をメニューに戻す。
🍎「……」
ジョングクは安いワインで十分なんて言っていたけど、今日あげられるものがあるとしたらやっぱりワインしかなさそうだなと思った。
だけど、どうやらここに置いてある赤ワインで1番高いのは15万らしい。
これじゃ8本は空けなきゃいけない計算になる。
私もジョングクも飲む方だと思うけど、さすがに8本は無理かな。
既に食事の時に2本空けてるし。
🍎「うーん…」
🐰「なにをそんなに悩んでんだよ」
そう言って私からメニューを取り上げたジョングク。
🍎「ワインどれにしようかなって」
🐰「なんでもいいだろ」
そんな私の代わりにジョングクは受話器を取ると、1番安いのと1番高いののちょうど中間くらいのワインとチーズの盛り合わせを頼んだ。
あーあ、これでワイン作戦も終わり。
8本までとは言わなくても5本くらい空けてあとは肩揉みしてあげればいいかなとか考えてたのに。
🍎「勝手に頼んだ!」
🐰「追加で頼めば」
そうじゃない、そうじゃないのに!
🍎「絶対肩揉んであげないから!!」
🐰「別にいいけど代わりになに用意してくれんの」
そう言って鼻で笑ったジョングク。
🍎「あんたが考えて!!」
私の作戦をダメにしたんだから!
🐰「ああそう」
🍎「ふんっ…!」
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作者名:りんご | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/JK_ringo417
作成日時:2024年3月2日 5時