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🐰｢まあでも真面目な話、よく知りもしない女相手に男が出す感情なんてそれくらいしかないんだよ｣
"よく知らない女相手に" ってことは知ってる相手にはそうじゃないってこと。
つまり私とジョングクみたいな関係になればそんなものは関係ない。
🐰｢そんなのこの歳になればお前だってわかってるだろ｣
わかるよ、わかるけど。
🍎｢だから知るための手段でしょ？｣
🐰｢その前に良い女みたらヤリたいって思うのが大抵の男なんだよ｣
へえ、よくわかった。
ジョングクが最低な野郎ってことは。
🍎｢最低だねあんた｣
🐰｢なんで俺が貶されてんの、忠告してやってんのに｣
🍎｢だってそれってあんたの感想でしょ｣
🐰｢違えよ一般論だろ、そしたらこんな忠告しないでとっくにヤッてる｣
は…？
なにを？？
なんの話？？？
🍎｢まさか私を…って話じゃないよね？｣
🐰｢お前をっていうか、もし俺がそんな奴だったらって話｣
ああなんだ。
🍎｢じゃあやっぱりジョングクはち〇こないのね、安心｣
🐰｢泣かすよお前｣
ジョングクの癖に。
女みたいに綺麗な顔してる癖に。
理想が高い訳じゃないけど、ジョングクよりはいい男を…って思っちゃうよね。
身近にいる男が基準値みたいなとこあるし。
それなのに…
🍎｢なんで合コンにはあんたレベルの男さえいないんだ…｣
そんな私の嘆きを鼻で笑ったジョングク。
🐰｢知らないのお前｣
🍎｢なにを？｣
🐰｢俺はかなりいい男なんだよ｣
は…？
ジョングクが…？
🍎｢なに言ってんのあんた｣
そう笑い飛ばそうとしたけど、よく考えて見ればそんなジョングクの言葉を否定出来るものが見つからなかった。
🍎｢……｣
確かにモテてはいるし初めてジョングクを見た時はなんだこの顔整いとは思ったけど…
けちだから忘れてたけど稼ぎだって私と同じ会社なんだからもいいはずで…
🍎｢……｣
性格に多少の難はあれど、もしかしたらもしかしてジョングクはいい男の部類に属すのだろうか。
🐰｢なに黙ってんだよ｣
🍎｢……｣
黙りもするよ、あんたがいい男だったんだと気付いてしまったから。
あまりに近すぎて忘れてた。
ジョングクが高給取りのイケメンだったってこと。
それを基準にしてたんだとしたら、そりゃ理想も高くなって彼氏もできないわけだ。
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作者名：りんご
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/JK_ringo417
作成日時：2024年3月2日 5時
