11 ページ11
︎︎
🐰「欲しいなら明日買ってあげる」
なんでジョングクはいつも私のこと甘やかすんだろう。
明日になったらクリスマスは終わりなのに、それもクリスマスプレゼントのつもり?
それよりも今は…
🍎「ジョングクのプレゼントは…?」
🐰「別になにもいらない」
お前は俺になにくれんの?なんて言ってた癖に。
🍎「あんたがよこせって言ったんじゃん」
🐰「冗談だろ」
なんでよ。
返さないわけにいかないよ。
🍎「じゃあ、キスしてあげる」
🐰「……」
だけどやっぱりジョングクはそんな私の言葉にも無反応で。
酔っ払いの戯言とでも思ってるんだろう。
ちょっぴりムカつく…
私だって女なのに。
ジョングクはなんの反応もしてくれない。
慌てるくらいしろっての。
🍎「やっぱりジョングクはち〇こないね」
🐰「黙って」
🍎「いやだ不能」
🐰「黙れ」
ふふ、だけどこんな関係も悪くない。
すりすりとまたジョングクの首元に頬を擦り寄せる。
🍎「私が…30になっても1人だったらジョングク貰ってくれる?」
🐰「うちの会社に勤めてるなら1人でも生きていけるだろ」
…なんなのこいつ。
そこは嘘でも 「いいよ」 って言わないと。
🍎「…ジョングクのばか」
女心のわからない奴。
生きてはいけるけど…1人は寂しいじゃん。
そんなことを思いながらまた頬を擦り寄せると、そんな私の気持ちが伝わったのか静かに口を開いたジョングク。
︎︎
🐰「…寂しいの?」
🍎「…うん」
そう言ってジョングクの身体にぎゅうとしがみつく。
そうなの、寂しいの。
こんなことをしちゃうのは多分その寂しさをジョングクで埋めようとしてるのかな。
だからいつも酔っ払うとジョングクに絡んじゃうのかな。
🍎「だってしばらく彼氏いないし」
社会人になってからずっと彼氏がいない。
この世で私のことを女の子扱いしてくれる人がいないの。
だからきっと反応してくれないジョングクにもムカついちゃった。
🍎「ジョングク、女の子扱いして…」
🐰「……」
🍎「無視すんなばか」
🐰「してるよ」
そんなジョングクの声が脳に響いてなんだかドキッとした。
🍎「嘘…つくなばか」
🐰「……」
なにも言わずにワインをひと口煽ったジョングク。
🍎「…なんか言えば」
だってジョングクのどこが私を女扱いしてるって言うんだ。
︎︎
491人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんご | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/JK_ringo417
作成日時:2024年3月2日 5時