1 ページ1
︎︎
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
︎︎
🍎「なにが悲しくてクリスマスにジョングクと一緒に居んの私…」
🐰「お前が誘ってきた癖になんなの?」
今日はクリスマス。
お洒落なレストランでお高いワインを飲んで美味しいコース料理を食べているのに不満で仕方ないのは、それを共にしてるのが彼氏じゃなくてただの同僚ってところ。
🐰「どこも混んでるから出掛けたくないって言ったのにどうしても付き合って欲しいって頼んできたのは誰だっけ?」
誰だっけ?
もうそんなの忘れた。
知らんぷり。
🍎「男の癖に嫌味臭いよジョングク」
🐰「嫌なら帰ってもいいけど」
ほんとムカつくよね。
🍎「待ってごめんて」
ジョングクに捨てられたら私はクリスマスにぼっちということになる。
それはかなり虚しすぎる。
🍎「今日この日の為に彼氏を作ろうと必死に頑張ってきたのに…」
🐰「動機が不純すぎるだろ」
そんなの知らない。
別にいいじゃん、不純でも。
🐰「あんなに合コンしといて彼氏出来ないの可哀想お前」
🍎「黙って、その舌引っこ抜くよ」
🐰「口が悪過ぎるだろ」
1年前の今日も彼氏じゃなくてジョングクと過ごした私は、来年のクリスマスこそは彼氏と過ごそうとこの1年間必死に合コンをしまくった。
そして1年前にそのまだ見ぬ彼氏の為にこの高いレストランとホテルを予約したってわけ。
だけど結果は見ての通り。
今年もジョングクと過ごす羽目になった。
1年間前じゃなきゃ予約の取れないこのクリスマスホテルディナーも、この最上階にあるスイートルームを取ったのも全部無駄になったってわけ。
🐰「その口のせいじゃない?」
🍎「違うから! 私が悪いんじゃなくて私に相応しい男がいなかったの!!」
🐰「はいはい、そうですね」
棒読み。
ムカつく…
その恨みをどうにか晴らそうとステーキをジョングクに見立ててナイフで切り裂くとそれを口に運ぶ。
高いだけあって美味しいんだよねほんと。
︎︎
491人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんご | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/JK_ringo417
作成日時:2024年3月2日 5時