遠いあなたと日常を (ページ6)

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「かんぱーい！」

そして私たちは飲むことにした。

ビールを美味しそうに飲む男女ふたりの光景は、もはやキラキラしたオフィスラブしてる人たちとは思えないよなー。

「仕事は大丈夫？」

「あー、やっぱ日本の方がくつろげるわ。」

「仕事中、くつろいでいいのかわかんないけど」

「日本人は働きすぎてるって言われてるし、そこら辺はアメリカの方がリラックスしてるかもだな」

確かに……

なんか前より翔に余裕がある感じがする。

「Aの方こそ、なんか部長に気に入られてない？」

「そうかな？」

確かによく仕事を任せてもらえたり、逆に手伝ってもらったりしてるけど…

「まあ、私たちも中堅？ぐらいになってきてるしね」

「まだ中堅までいってなくない？」

「ていうか、中堅ってどこからなんだろね。芸人さんとかは何となく分かるのに」

「確かに。芸人さんより、俺ら謎だよな」

ふたりで、あの芸人さんは中堅レベルだとか、いやその人はもうちょっと若手だとか。

謎の討論をする。

同僚としての時期の方が長かったからこんな話(とかいっていいのか分かんないけど)も、楽しくなる。