遠いあなたと日常を (ページ23)

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………ずっと言おうと思ってた。

やっぱりアメリカに行って、自分をもっと高めたい。

そしてできるなら、いや、絶対に俺のとなりにAがいてほしい。

もちろん、無理にとは言わない。

Aにだって仕事はあるし、なによりもしかしたらずっとアメリカに住むことになるかもしれない。

だから、ゆっくり考えてくれないかな

「これって、ある種のプロポーズなのかな」

でも、そうだよね？ちょっと普通じゃないプロポーズ。

家に帰っても、ぐるぐると思考は回っていて、結論が出ない。

頑張れー、私の脳内会議。

「って、そんな呑気なことじゃないか…」

プシュッ

あんまり家では飲まないけど、今日はそうとう弱ったみたい。

楽しかった、もちろん楽しかったけど…

「高校生みたいにはいかない。」

学生だったら、今日は楽しかったねって、メールを送ったり(しないのかな？今の子…)、その日の思い出だけでしばらく暮らせる。

もちろん、翔ともそうだ。なんだけど

「あの時、すぐに行くって言わなかったな、私……」