喫茶アリエス (ページ17)

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ﾐﾝｿｸ『あまり相談ってした事ないんです。話を聞いてもらえるか怖くて……こんなにちゃんと悩んでくれるなんて思いませんでした。すみません…。』

謝りつつうわぁ…と感動してるﾐﾝｿｸさん。

あ、感動してたんだ……よかったぁ。でも私さては話しすぎた？

A『そんなそんな。誰かの言った受け売りしか言えてないですが、ﾐﾝｿｸさんの気が晴れれば幸いですよー。ほほ。』

しばらくお話をしてから、お会計をしてとびきりの笑顔で『ありがとうございました。また！』と行きとは打って変わってすっかり暗くなった道を小走りでﾐﾝｿｸさんは帰って行った。

よし。また洗い物して、鍵しめて、ポストに入れて……やべぇ…もう7時半だ……。しっかり働いちゃったよ……。

急いで帰ろうと喫茶を出た所の道のど真ん中に石で挟まれたメモが置いてあった。

いつもだったら素通りするけどメモには「みてください」と少々汚い(おい)日本語が書いてあった。

誰のかわかんないけど……周り見ても誰もいないし……みちゃお。

『さっきはありがとうございました。名前は書けませんが喫茶店でお話させて頂いた者です。
連絡先を知らないので試しにメモを残しておきます。見つけて下さることを願います。
こんな夜道に女性を1人で歩かせてしまってすみません。もし不安になったらここに電話して下さい。0○□～』

おぉびっくりした。た、多分ﾐﾝｿｸさんだ………律儀な人………。てかアイドルなのに電話先かいて大丈夫なのこれ……ヤバくない………？

怖すぎる夜道を般若の顔をしながら猛スピードで早歩きして帰った。

帰ってからはジウォンとご飯を食べてずっと喋ってお風呂はいってもう10時。

流石に遅いとわかりつつも気になりすぎて電話をかけた。

A『あの……もしもし………』

『はい。』

A『えっと…』

え？ﾐﾝｿｸさんの声じゃない………？

まさか違う人のメモだったの？あれ。持って帰っちゃったよどうしよう！！！

いやまてまてまてまて。まず聞いてみよう…。

A『えっと……ﾐﾝｿｸさんじゃないですかね？』

『ﾐﾝｿｸ？』

ぜっっっっっっっっっっっってーーー間違えたなこれ謝って電話切ろう。よし。

『何の用ですか？』

A『あの、ﾐﾝｿｸさんに電話かけてって言われたので……人違いですかね？』

「不安になったら」だけどまぁそこはいいでしょ。