喫茶アリエス (ページ12)

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もちろん言うまでもなく、その日は眠れなかった。

焦って多めに薬飲んじゃった事が1番の敗因だったけど、よくよく考えたらバッグハグされてたし…。あんなに顔近かったし…。家出たあとの微笑みもすごかったし……。

はぁ。ジウォン早く帰ってこないかなぁ…。

あ、でもでも。口外はダメか…。アイドルだし。

うわぁ匂わせしたがるやつの気持ちわかる気がする……。

こんなイケメンにこんな事されちったら自慢したくなるよね…。うんうん…。あれ、眩しい。

時計の針は既に6時をさしていた。

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ｷﾞｮﾝｽ『うーわ。ひどい顔だね。』

A『たーくさん考えなければいけないことがあったの。悩み多き乙女なのよ。』

ｷﾞｮﾝｽ『え、いつもなら悩むのめんどくさ。って割り切ってるじゃん。』

私の真似なのかあほ面でふざけてるｷﾞｮﾝｽ……

そんなあほ面してる？失礼じゃない？

ﾐﾝｿｸ『Aさんはそんな顔してないから。大丈夫だよ。』

朝刊を読みながらﾐﾝｿｸさんがやさしーーい一言をかけて下さった。どうだ！ｷﾞｮﾝｽ！！空気読め！！

呆れ顔のｷﾞｮﾝｽはそのままお客さんの食器を下げに行った。へん。ﾐﾝｿｸさん優しい。好きー。

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「ｼｳﾐﾝーーーー！！！ｷﾞｨｨﾔｱｱｧｧｧｱｱｱｱｱ!!!!!」

さっきまで好きー。なんて言ってた方が、こーーんな沢山のファンがいるなんて聞いてなかった。

ポッカーーーンってあんぐり口を開けて「ｼｳﾐﾝ」って呼ばれてる「ﾐﾝｿｸ」さんがそこにいた。

キレっキレですっごい楽しそうに踊ってるﾐﾝｿｸさんを見ると、やっぱり人気あるのわかる。

どうしよう………今まで常連さんとして普通に見てたのに、こんな素敵なアイドルだと思うと近付けないよ……。

ｼﾞｳｫﾝ『ちょっと、A？PLANET好きなの？とうとうドルオタに目覚めた？』

A『え？あ、うん！か、カッコイイなって思って！いや、すごいわ！！』

ジウォンに誘われて向かった大型ショッピングモール。

PLANET？って言うんだ…。

ひゃあ！カッコイイ！あれは……

ｼﾞｳｫﾝ『えっとねー、今歌ってるのはﾁｬﾆｮﾙって言ってー、綺麗なアナウンサーさん、見た事あるんじゃない？あの人の…』

ﾁﾁﾁﾁﾁﾁｬﾆｮﾙ??????

ﾐ､ﾐﾝｿｸさんと、同じグループ…………？？？？