せめて今日だけは消えないで【ARS】 (ページ43)

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和side

メイクをして衣装にも着替えた。

鏡を見て自分でもやっぱり痩せたなと思ったけど、メイクさんもスタッフも誰もそのことについては触れないでくれた。

みんなある程度察しているのかもしれない。

会場の様子を見に行った相葉さんがせかせかと戻ってきた。

雅「すっごい人だったよ、記者会見でこんなに人集まってるの見たことない」

和「そんなにいるの？」

翔「なんかこっちが緊張するな」

智「翔ちゃん、リラックスリラックス」

潤「ほんとに会見一人で大丈夫なの？」

和「潤くんは心配性だなあ、大丈夫だって」

潤「ならいいんだけど」

「二宮さんそろそろスタンバイお願いします」

和「はい、じゃあいってくるね」

翔「俺たちここで見てるから」

雅「いってらっしゃい」

ふー、深呼吸して気持ちを整える。

会見をすれば嵐のことについてもいろいろと質問が飛んでくるだろう。もしかしたらその中には耳を塞ぎたくなるような酷い質問もあるかもしれない。

そんな質問みんなには答えさせられない。

これが俺が会見を一人でやりたかった理由。

一人の芸能人としての二宮和也としての会見がしたいなんて、そんなのただの口実にすぎない。
俺の言動は全て嵐とこの4人のためにあるから。

だから、この会見は一人でやりきらないと。何としてでも…