せめて今日だけは消えないで【ARS】 (ページ22)

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智side

今日は月曜日、翔ちゃんのzeroの日だ。

始まるのを待っている間話すのはやっぱり彼のことで。

潤「にの、ずっと体調悪かったのかな」

雅「そういえば…年末、よく寝てるなとは思ってたんだよね。車でも寝てたし…」

智「そういや、楽屋でもゲームもせずに寝てたっけ」

潤「いつもなら寝る時間削ってまでゲームの時間にあててるもんな」

智「あっ！この前貧血で倒れそうになってたのももしかして…」

潤「…くっ、そんな前から体調悪かったのかよ」

考えれば考えるほど思い当たる節がどんどん出てくる。

雅「…心配かけたくなかったんだよ、俺たちに」

潤「きっとそうだよな…」

智「結果的に心配してるわけだけど…」

雅「元気になったら、体調悪い時はもっと早く言えって絶対怒ってやる！」

智「おー、怒っちゃえ怒っちゃえ」

潤「ははは、あ、もう始まるみたいだよ」

仕事がない時はリビングで4人一緒に翔ちゃんの出ているzeroを見るのが俺たちの日課だ。

『こんばんは。〇〇首相は一一一』

zeroが始まった。家にいる時とは違う、すっかりキャスターとしての顔の櫻井翔だった。

いつもは4人だけど今日は3人。

「俺も見たい」とニノは言ったけど「今日はダメ、寝とけ」って強制的に寝かせた。

明日は病院に行くんだから早く寝といてもらわないとって思ったから。

3人とも少しだけニノのことを忘れて最後まで見てたんだ。