せめて今日だけは消えないで【ARS】 (ページ17)

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智side

「にのっ！！！」という大きな声が上の階から聞こえた。

何かあったのだろうか、リビングで一緒にいた翔ちゃんと目を見合せ２階へ向かった。

階段を登って最初に見えたのはしゃがんでいる松潤。

そして壁にもたれかかるようにして倒れているニノだった。

潤「おい！にの！おい！」

和「…ん、じゅ、く」

松潤が声をかけ続けているとニノが反応した。

翔「にのどうした、大丈夫か？」

和「ん、ふらふら、する、」

智「とりあえずベッドに運ぼう。翔ちゃん手伝って。松潤は相葉ちゃんの様子見といてあげて。」

翔潤「「わかった」」

ニノの体を支えようと体に触れた。

あつっ！

ニノの体は異常なほど熱かった。

反対側からニノを支えようとした翔ちゃんも気づいたみたい。

翔「にの、熱あるよ」

和「うん…やっぱ…そっか……」

さすがにこれだけ熱ければ熱があることも自覚していたんだろう。

ニノをベッドに寝かせて体温計を脇に挟む。

ピピピッ、ピピピッ

38.6℃と体温計には表示されていた。

ニノは元々体温が低めだからこれはかなりの高熱ってことで…

智「こりゃ重症だな」

翔「うわっ、まじか。にの、しんどいね」

和「ん、ごめ…」

智「んな謝んないでいいよ、今はゆっくり寝とけ」

和「うん……」

ニノはすぐに目を閉じ眠った。これほどの高熱だから無理もない。

それにしても5人中2人が同時に熱を出すなんて。

ちょっと嫌な一年の始まり方だな。