SILVER EYES 【LEVI】 (ページ39)

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選抜 Ⅱ ページ39

新制リヴァイ班はエレンミカサアルミンサシャコニージャンヒストリアという選抜をされていた
そしてエレンの巨人化の能力を使い壁の穴を塞ぐという試みを持ち公に出来ない実験をする為山奥の民家に暮らす事になった

Aは調査兵団兵士長補佐副兵士長という調査兵団の新たな役職に正式に任命された事が公表され慕う者から沢山の祝福を受けた

｢時間は十分にあったはずだが…｣

リヴァイとAは他の班員より数時間遅れて拠点に到着した
潔癖のリヴァイはテーブルの裏を撫で埃が残っていたことに不満を抱いていた

｢まぁ…いい…お前らがナメた掃除をしていた件は後回しだ状況を整理し方針を固めるぞ
まぁ…この短ぇ間には色々あったが当初の目標が変わったわけじゃねぇ
要するにウォール・マリアにある穴を塞げさえすりゃいいそれさえ叶えば大抵のことはどうだっていい｣

『隣の奴が巨人になろうが毛むくじゃらの巨人が岩を投げてこようが壁の中に多少巨人が沸こうともね』

｢あぁ…おいアルミン上手くいきゃ素早く壁を塞げると言ってた話だ…もう一度言って聞かせろ｣

｢はい巨人化したエレンの能力で壁の穴を塞ぐ…といった案です
壁はどうやら硬質化した巨人の体から作られたようなので穴を塞げるだけの質量をその現場で生み出すことが出来れば…もし…そんな事が出来ればですが…
従来の作戦のように大きな資材を荷馬車で地道に運び続ける必要はありません
つめり天候次第では巨人の活動しない夜に現場を目指すやり方も考えられます
馬だけならトロスト区からシガンシナ区に続く道を一晩で駆けることが出来ますし
この理想が叶ったらウォール・マリア奪還に掛かる作戦時間は…１日以下です｣

『雲を掴む様な話に聞こえるかもしれないが… それを雲じゃないものに出来るかはエレン次第だな』

｢えぇ承知しています｣

｢聞いたかハンジこいつはやる気だそして実験の場を見繕うのはお前だ｣

｢あぁ…もちろん私が生きている内はそれは私の役目だ｣

ハンジの言葉の意味が理解出来なかったリヴァイは問うた
口には出さなかったものの理解出来て居なかったのはその場に居た全員だった

｢今駐屯兵団は総動員で壁を哨戒しているそりゃとてつもない労力と人員が要るわけだ城壁都市の警備が手薄になるばかりか治安の維持すらままならない街は今この状況に輪をかけて荒れている
ウォール・マリアを奪還しなければならない以前より強くそう思うよ｣