SILVER EYES 【LEVI】 (ページ34)

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戦慄ページ34

Aに呼ばれた事にハンジが気付いた時には全てが遅かった
超大型巨人が鎧の巨人とエレンの元へ墜落し蒸発の爆風によりハンジ達は叩きつけられ重症を負った

超大型巨人の中身が出てきたと思うと立体機動により鎧の巨人に飛び移り壁外へと走り逃げていった

馬を降ろすためのリフトがまだ到着していなかった為直ぐに追うことが出来ずに居た

『直ぐに逃げられる様あの兵士も食い立体機動装置を奪い付けたのか…』

｢分隊長…痛手です負傷者が多過ぎます｣

『分かっている大きな戦力までもが…ミカサは起きたみたいだな』

既にエレン達が連れ去られて5時間という時が過ぎていた

ハンジが重症を負ってしまった為指揮役は全てAが請け負っていた
リフトが到着次第すぐさま馬を降ろし動ける兵士のみで小規模な索敵陣形を作り進もうと考えていた

『総員野戦糧食を食べる事これから何があるか不明だ壁外へと向かう以上直ぐに戻ってこれる訳ではないリフトが到着次第出立する準備しろ』

そうして待っていると10分程経ってから壁上を駆けてくる乗馬集団が見えてきた

Aはいち早く迎えられる様に立ち上がった

『エルヴィン団長』

｢A…状況は変わりないか？｣

『はい』

｢ち…地図を…｣

背後でハンジが地図を求め兵士の足を掴んでいるという些か恐怖じみた光景にAが気付き地図を渡した

『ハンジさん目が覚めたんですね』

｢ここに小規模だが巨大樹の森があるここを目指すべきだ
まぁ…鎧の巨人の足跡は隠しようがないと思うけど…多分彼らはここに向かいたいだろう
賭けだけど…巨人化の力があっても壁外じゃ他の巨人の脅威に晒されるようだしあれだけ戦った後だからエレンほどじゃなくても…えらく消耗してるんじゃないか？
彼らの目的地をウォール・マリアの向こう側だと仮定しようか
さらに…その長大な距離を渡り進む体力が残ってないものと仮定してみようどこか巨人の手の届かない所で休みたいと思うんじゃないか？
巨人が動かなくなる夜まで！

夜までだ！夜までにこの森に着けばまだ間に合うかもしれない！！｣