SILVER EYES 【LEVI】 (ページ15)

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希望 Ⅱ ページ15

その日 Aはハンジとミケと一緒にある人物が居る場所に向かっていた

その人物は 104期訓練兵団所属エレン・イェーガー
トロスト区戦で破壊された壁を巨人になって岩を運び塞いだという
あの少年

今日はその審議が行われる日だった

｢ごめんねエレン待たせてしまってでもやっとここから出られそうなんだ

私は調査兵団で分隊長をやってるハンジ・ゾエそっちの彼も同じ分隊長のミケ・ザカリアスそうやって初対面の人の匂いを嗅いでは鼻で笑うクセがある｣

『多分深い意味は無いから気にしなくていー
私も同じく分隊長のA・ヴォルフレイヤ
今日はエレンが思ってる事をそのまま言ってくれれば大丈夫』

そして審議所の扉を開くと一斉にAへと視線が集まった
その後に続いて入ってきたエレンには酷く突き刺さる様な視線が向けられていた
この時 Aはふと顔をあげるとリヴァイと目が合ったが特に何も気にしなかった

総統ダリス・ザックレーが審議所前方中央の椅子に腰を下ろすと審議が始まった

｢エレン・イェーガー君だね？君は公の為に命を捧げると誓った兵士である…違わないかい？｣

｢はい｣

｢異例の事態だ通常の法が適用されない兵法会議とする
決定権は全て私に委ねられている
君の生死も…今一度改めさせていただく異論はあるかね？｣

｢ありません！｣

｢察しが良くて助かるなこの事態は異例を極め相反する感情論がこの壁の中にひしめいておる
ある者は君のことを破滅に導く悪魔と呼び…
またある者は希望へと導く救世主だと呼ぶ
やはり民衆に君の存在を隠すことは不可能だった君の存在をいずれかの形で公表せねば巨人とは別の脅威が発生しかねない
今回決めるのは君の動向をどちらの兵団に委ねるかだその兵団次第で処遇も決定する
憲兵団か調査兵団か…｣