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あれから何年も経った。
俺は、自分の感情を隠すのがより上手くなった。
翔太にとっても、あの頃の事は無かったことになっているのだろう。
メンバーとして、今では普通に笑い合う関係を築けている。
このまま蓋をして置けば、いつかは消えて無くなるかもしれない。
そう、思っていた。
「渡辺さん！今日も宜しくお願いします！」
今日はバラエティ番組の収録だ。
メイク室に行くと、可愛らしい女性が翔太にそう言った。
サラサラで艶のある髪と、スタイルの良さを引き立てたシンプルな服が、彼女の元々の素材の良さを伺わせる。
先日、翔太が個人の仕事の時に担当したのと、同じメイクさんらしく、
「そう言えば、この前話したお勧めの美容液がーー」
などと、楽しそうな会話が聞こえて来る。
「渡辺さんって、本当お肌綺麗ですよね！羨ましいです。」
そう言って、翔太の顔に触れる彼女の手。
仕事だと分かっているのに、黒い感情が湧いてくる。
収録を終え、楽屋に戻ろうとすると、その彼女に呼び止められた。
「宮舘さん！お疲れ様です。
渡辺さん、見ませんでしたか？楽屋に戻られました？」
何か用かと聴くと、
「渡したいものがあって…」
と言われた。
(まさか番号でも渡すつもりなのか)
先程の、翔太の顔に触れる彼女の手が頭を過り、
「翔太は、貴方なんかに興味ありませんよ」
気が付くと、俺はそう口にしていた。
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ゆきの(プロフ) - todayさん» 文章を褒めて頂けるなんて嬉しいですっ！！小説を書くにあたり、語彙力無さ過ぎて、普段から活字を読むべきだなって反省しました。他メンも書きたいとは思っています。頑張るので、気長にお待ち頂けると嬉しいです。 (2021年7月10日 0時) (
レス) id: 67b31f69cf (このIDを非表示/違反報告)
today(プロフ) - ゆきのさんの文章大好きです！是非他のメンバーもお願いします！！ (2021年7月9日 12時) (レス) id: 6b1b25f00a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきの | 作成日時：2021年6月4日 14時
