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あれ？俺達って付き合ってた訳じゃないの？
俺が好きなように、涼太も俺の事好きなんじゃないの…？
涼太にとっては全部お遊びで、ただただ欲求の捌け口だったって事…？
そう思い至ると、それまで自分が何を持って両想いだと信じていたのか、分からなくなった。
「…分かった。」
絞り出すそうにそれだけ告げ、俺達の関係は終わった。いや、始まってもいなかったんだけど。
何もかも忘れたくて、寂しさを埋めるように、俺は荒れた生活を送った。好きでもない女を抱いてみたりもしたけれど、何一つ満たされる事はなくて、虚しくなるだけだった。
「翔太、ちゃんとご飯食べてる？」
ただのメンバーになっても、涼太は優しくて、それが余計に俺の心を掻き乱した。元々優しい涼太だから、深い意味は無いって分かっているのに。
でも、優しくされれば嬉しくて、わざと心配かけるような生活送ってみたりして、そんな自分を心底馬鹿だなって思ったりした。
何年経っても涼太への気持ちは変わらなくて、俺は次第にそんな自分に焦るようになった。
俺、このままでいいの？
念願のデビューが決まった。
嬉しかった。絶対売れてやるって、やりたかった事どんどんやって、夢叶えて行くんだって。
なのに、同時にこれから先もずっと、涼太と一緒にいられるという事実が、嬉しくもあり、苦しかった。
暫くは無くても、いつか仕事が波に乗って、安定してくれば、涼太だって恋人を作ったり、結婚する事もあるかもしれない。
それを側で見なきゃいけないのかと思うと、耐えられる自信がなかった。
そんな俺の気持ちを他所に、デビューが決まってから、涼太は俺との事を「運命」とか「婚約」なんて言い出すようになった。
分かってる。ビジネスだって。
それでも、そんな言葉を使われる度に、舞い上がっては、冷静になって落とされる。そんな事を繰り返した。
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ゆきの(プロフ) - todayさん» 文章を褒めて頂けるなんて嬉しいですっ！！小説を書くにあたり、語彙力無さ過ぎて、普段から活字を読むべきだなって反省しました。他メンも書きたいとは思っています。頑張るので、気長にお待ち頂けると嬉しいです。 (2021年7月10日 0時) (
レス) id: 67b31f69cf (このIDを非表示/違反報告)
today(プロフ) - ゆきのさんの文章大好きです！是非他のメンバーもお願いします！！ (2021年7月9日 12時) (レス) id: 6b1b25f00a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきの | 作成日時：2021年6月4日 14時
