描いた世界 (ページ4)

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33滴目イライルートページ4

占い師side
あぁ、でもと続ける

占「私達にとっての幸せを呼ぶ青い鳥のような物かな」
A「じゃあ、幸せの梟だね」
相棒は嬉しそうに体を預けて翼をバサバサとはためかせた

その後近くに教えたい場所があると言って
私は彼女を連れ出した

その場所は
周り一面にキキョウの花が咲き誇った場所だった

青紫色の絨毯のように一面に広がっている

私も1度初めて来た時はとても目を奪われたが、此処にはAと一緒に行きたいと思い、少しの間秘密にしてきた

A「綺麗···」
Aはその景色に見とれて、ただ嬉しそうに近くによってみたり、遠くを眺めたり喜んでいるようだった

占「満足してもらったかな」
A「うん！ありがとう。こんな場所に連れてきてくれて」

Aはちょっと待ってて！と言って花畑に戻ってしゃがんで何かし始めていた

私は近くのベンチに座って彼女を待つ事にした

(ほんとに、こんな日常が待っていたなんて)

知りもしなかった。過去の自分に教えてやりたい位だ
未来の私は愛しい人と付き合う事を
遠くを見つめながら、想いに浸る

少し考え込んでいるとAが戻ってきた

手に何か持っていて、それを私の頭の上に乗せた
A「ふふ、イライ似合ってる」
どうやら、花の冠を作っていた様だ
Aは器用だなと思いながら、自分に乗っていた冠をAの上に乗せた

占「こちらの方がとても似合っているよ。俺の可愛い花嫁さん」

それを聞いてまた顔が赤くなって、Aは下を向いていたがすぐに戻り、私の頭に1本のキキョウの花をさした

A「なら、これでお揃いだね。私の花婿さん」
上目遣いなんて反則だ。自分で言ったのにAに言われたら効果が倍になって返ってきた

これはずるい···可愛すぎる←

そう思いながら、自分の赤くなった顔を見せないようにAを腕の中に抱きしめて
頭を撫でた

頭にキスをして大好きだよ
と言うとAからも大好きと返ってくる

梟も近くから飛んできて、頭についた花を乗せながらゆっくりと私達の頭上を飛び回っていた

占「A、知っていた？この花言葉はね···」

【永遠の愛】っていうんだよ

A「！」

Aは嬉しそうにありがとう。と言って体を預けた

あぁ、これが幸せという気持ちなんだな

こうして、私達は先の未来を一緒に描き始めた

イライルート〜完〜