しろくてあかいひと、にばん

楽しんでいる ページ4

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今日も今日とて引きこもる。

安室さんの謎発言から数日、彼は1日に1回は必ず電話かメールをくれる。たわいもない、世間話を。


｢気を使わせているのかしら…｣



確かに、色々暴露してしまったし。現に私はホテルを引っ越してから一度も陽の光を浴びていない…そんな私に気を使ってしまうのは当たり前かもしれない。なまじお人好しな彼なら尚更に。

そして、シャロンも例にたがわず。と明記しておこう。彼女は自分のセーフティーハウスに帰らず、ほぼ私と住んでいると言っても過言でないほどに一緒にいる気がする。
はて？彼女は組織の幹部で現役女優として忙しいはずでは、、というツッコミは今や遥か彼方だ


｢暇、だと言っても外に出る気はないのだけど…｣


暇なのだ。
最近では少しずつ日中でもホテル内は散策しているが、それだけでは些か物足らない。

しかし、だ。シャロンもバーボンもコナン君と顔見知りという欠点と。ポアロが探偵事務所下という立地の悪さでどうあがいても鉢合わせするリスクがある。



もちろん、コナン君が学校に行ってる間にとも思うがやはりそれでも不確定要素は多い。特に＿赤井の行動は読めないのだから。


｢…私ったら絆されちゃったのかしら｣



シャロンのことで怒っていたはずだ。バーボンのことを。公安だと知っても、それが彼の愛する国のための行為だとしても。私のシャロンを脅すなんて許さない…と思っていたはずなんだけど



｢(どうしてこうなった…)｣




そんなことを心の隅で嘆きながら、

今日はどんな話をしようと頬が緩んだことには気付かないふりをした








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