今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:43,137 hit
小｜中｜大
再会 ページ7
目の前に見える喫茶店。
名前は見間違えることがないほど大きな字で『ポアロ』と書いてある
｢これは、厄介ね…｣
ダメだわ。思った以上にハードルが高い。
平日の昼時を狙ったにも関わらず人が多い。しかも若い女。
ーーーもしかしなくても件の安室透という男が目当てだろう
どうしようか、と思わず周りを見渡すと見覚えのある子どもと目が合った
｢コナンくん？｣
｢ええっユエさん！？｣
寸分違わず、あの時空港にいた子だ。
｢お姉さん、こんな所でどうしたの？｣
｢いや、知り合いの人に美味しいコーヒーが飲める喫茶店というのを教えてもらったんだけど、その…｣
この状況、賢い君なら皆まで言わずとも分かるでしょう？
｢ああ、入りにくい？｣
｢うん。ちょっとね…。｣
本当はちょっとどころではなく今すぐホテルに帰りたい。元から人が多い場所は苦手なのだ。
特に今は日本にいるのだから。
｢じゃあ僕と一緒に入ろ！｣
ほら、と差し出された小さな手に戸惑う。
もちろん意味は分かるがこの子はもう少し警戒心を持った方がいいのでは？と違う心配をする
｢お姉さん…？｣
｢ああ、うん。大丈夫。ありがとうコナンくん。お礼になんでも好きなの頼んでいいよ。｣
｢へへっ、ラッキー！｣
きょとんとした後の笑みはたぶん偽物じゃなかった
◇
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱狐 | 作成日時：2018年4月27日 14時
