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暴かれた正体 ページ49





ゆらゆらと揺れる中、かすかに聞こえる声



「(シャロンと、バーボンね…)」




無事に拾われたようだ、と少し安堵する。
目が覚めたらシャロンに怒られるかもしれない。彼女は何故か私に過保護だったから、


私の周りには過保護な人がどうにも多くて困る……優しくされるのはいつまでたっても慣れないものだ



「ヴァーミリオン、私はもう行くわ。バーボン、もしこの子に何かしたら脳天ぶち抜くわよ」


「重々承知してますよ」




ふふっ、愛されていると自惚れてしまうわシャロン


彼女の気配が消えるとともに近づく気配。

だけど不思議と危険性は感じない、むしろ_






「まったくベルモットと知り合いなんてどういう繋がりですか…」


「それを、貴方が言うの?」



呆れを含んだ物言いに、つい声が出てしまった



「ッいつから起きて…!」


「ついさっき」



ようやく目を開け、周りを見渡す。

なるほど、シャロンのセーフハウスのようね。なら、盗聴器の類いはないはず。



「貴方と話す機会が出来て良かったわ。怪我の功名ってやつかしら?」


正確には怪我じゃなくて病だけど



「何が目的ですか」


「…目的は貴方を調べること。まぁそれも終わったから私はもう日本を出るわ」


「終わった、だと?」





「ええ、全て調べ終わったわ。日本の公安警察_否警察庁警備局警備企画課の降谷零さん?」


「ッッ!」





彼の、驚愕に満ちた瞳を最後に私の視界は反転した





言っちゃいましたね→←再びバーボン



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作者名:朱狐 | 作成日時:2018年4月27日 14時

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