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再びバーボン ページ48

安室side



「今日の仕事はつまらなかったわね」


「まぁ、貴方が出るほどのものではなかったですね」



情報を聞き出すために潜り込んだパーティー

相手の男はベルモットの手を借りることもなくペラペラと情報を喋ってくれた



「ジンへの報告は?」


「私がしておくから、貴方はもう帰っていいわ」


「…貴方が優しいと怖いですね」



心底以外だ、という顔をすれば耳を引っ張られる



「ちょ、地味に痛いんですがっ」


「痛くしてるのよ」



運転中はやめてください、と抗議すれば笑いながらやっと手を離す。


ppppr
と、電話のコール音。



「(ジンからか?)」


「…貴方から電話なんて珍しいわね」



迷いなく取ったベルモットにジンかと身構えたが、話し方からして違うようだ



「いえ、バーボンとーーー」



僕の名前を出す、ということは他の幹部か?

でもこんなにベルモットと親しく話す幹部なんていたか?



「ヴァーミリオン?返事をして、大丈夫なの?」




“ヴァーミリオン”


やはり聞きなれない単語だな…

まずお酒の名前ですらない。なら、個人的な付き合いか?

いや、それなら尚更僕の名前なんてーー




「ッッ!ヴァーミリオン!どうしたの!?ユエ!!」


「(ユエ…?)」



慌てたベルモットから零れた名前


まさか、彼女か?

でも、何故、ベルモットと…





「バーボン!今すぐ〇〇まで飛ばしなさい!」


「分かりました!」




……考えるのは後にしよう


“あの”ベルモットがここまで焦っているんだ。

彼女の身に何かが起きたのは事実だ。





「どうか無事でいてくれ((ボソッ」







暴かれた正体→←途切れた意識



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作者名:朱狐 | 作成日時:2018年4月27日 14時

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