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質問の答えは ページ45
哀side
じっと見つめられ、無意識に後ずさる。
｢そう。よろしくね、哀ちゃん。｣
｢……よろしく｣
警戒は忘れず治療のために近づく。
目やのど、手首と一つずつ診ていく中、彼女は一言も発することなく私を見ている。
その、一挙一動をも見逃さないような眼光に震えそうになる身体に叱咤をする。
｢今、身体に痛みは？｣
｢ないわ｣
｢吐血は初めて？｣
｢いいえ、何度も経験しているわ｣
質問している間も目線は外されない。
｢…ねぇ、私からも質問してもいいかしら？｣
｢っ何かしら…｣
始めてあった赤い目に、場違いにも綺麗だと思った。
｢貴方、もしかしてシェリー？｣
｢え、｣
｢なっ！？｣
工藤くんの声がどこか遠くに感じた。
｢なんで、｣
今、彼女は私を何と呼んだ？
｢その反応、やっぱりそうなのね。じゃあ貴方がシェリーならコナンくんは工藤新一ね｣
私だけじゃなく、工藤くんのことまでバレている
どうする？どうしたらいい？
｢ユエさん、なんで、｣
｢少し調べたら分かることよ。そうね、きっかけはミステリートレインで、何故貴方がシェリーを助けたいのか…と考えたのが始まり｣
｢だけど、｣
｢ああ、別にあなた達を売るつもりはないわ。だけどその代わり、全てを話してもらえるかしら？｣
｢っ…｣
＿＿赤い瞳が私を捕らえて離さない。
◇
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作者名：朱狐 | 作成日時：2018年4月27日 14時
