真実とは ページ39
◇
その後グダグダと終わった初対面(夕食)は小五郎さんの沖野ヨーコというアイドル？番組鑑賞のためお開きとなった
結局ふんわりとした事しか言ってない気がする。
もっと核心ついたことを聞かれるかと少しは身構えていたのに拍子抜けだ
｢それで、コナンくんは何も質問しなかったけどよかったの？｣
｢…僕の質問で困っちゃうかもしれないよ？｣
少しかまをかけると、乗ってくる子ども
この子ならきっと面白いことに気づいてるはず
｢その質問、僕もまざっていいですか？｣
｢安室さんも何か聞きたいことが？｣
｢えぇ、たっぷりと｣
ポアロも閉店時間なのだろう。
まったく何時から聞いていたのやら
それに直感だけど、安室さんとコナンくんは同じことを聞きたいんじゃないかしら？
｢たぶん安室さんが聞きたいことも同じだと思うから言うけど、ユエさん初めて会った時もさっきも“一応”イギリス人って言ったよね。何が一応なの？｣
｢…予想は？｣
｢最初はハーフは疑いましたがそれを隠すための誤魔化しにしては些か不十分で、不確かだ。それに貴方は慎重に物事を進めるのが得意のようですから僕達の前で“一応”とつけたのはわざとかと｣
ふふっ、本当に侮れない
そうね。“一応”をつけたのはわざとだったわ。
｢(ちょっとあからさますぎたわね)｣
｢質問に答えてくれる？｣
じっと見つめてくるコナンくんにまた何か考え込んでいる安室さん
｢もし貴方達が真実を見つけられたとしても、受け入れることはしないでしょうけど…それでもいいなら教えてあげる｣
｢それはどういう…｣
これで貴方達はやっと赤井と同じ土俵になる訳ね。
さぁ頑張って探し当ててね、探偵さん達？
｢ユエ・マリアーヌは偽名であり、彼女は日本人だった。そして、この髪と瞳はアルビノではない｣
今言えることはここまで
｢真実は見つかるかしら？｣
◇
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作者名：朱狐 | 作成日時：2018年4月27日 14時
