検索窓
今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:43,142 hit

不自然だった ページ28






「安室さんですよね?何故顔を見せてくれないんですか?」



一瞬見えた顔に思わずそう声をかけるが、返答はない




人違いということはないと思うのだけれど…
それこそ人違いならそう一言言えば終わることだ。


つまり安室さん本人の事情、もしくは安室さんではないが私と会うと困る人間だと予測する





だけど、本当に安室さんだった場合の方が何故顔を見せれないか分からない。


そもそもまず、彼は何故ここにいる?


列車内で殺人事件を起きたというのに探偵である彼がいるのは不自然だ。もし他に適任者がいたとしても解決していない事件を放っておく人には思えない。



「(となると、他に考えられる理由は…)」




誰かと一緒に来ていてその相手と鉢合わせさせたくないとか?ダメだわ、それも十分不自然ね。
今は一人だし会わせたくない人がいるなら、ここで時間を割く必要はないし、そっちの方がリスクがある。



では、連れがいる訳でもなく、探偵業を放棄してまで彼がここに居る理由と私と鉢合わせしたくない理由は…?



「もしかして…」




一つだけ、浮かんだ考えに一瞬否定する。

違うといいなと思った、
だけど自分の感は外れた試しはない







「…貴方がバーボン?」






彼の_扉越しにでもわかるほどの動揺に私は目を瞑った。









焦る声と困る声→←遭遇



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
63人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朱狐 | 作成日時:2018年4月27日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。