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バーボン ページ21
◇
薔薇が送られた次の日の夜。もちろん私は誰にも何も言わず此処へ一人で来た。
｢シャロンに会うのも久しぶりだしね…｣
あの何かと忙しい、人気女優�爛轡礇蹈鵝Ε凜�ンヤード�瓩鯑箸蠕蠅瓩任�る贅沢な夜を誰かに邪魔されるなんて御免だわ
ｶﾗﾝ
｢いらっしゃい｣
待ち合わせのバーはマスター含め良い雰囲気だった。そして、待ち望んだ相手はカウンターの一番いい席でひとりグラスをかたむけていた。
｢Hi,Vermillion｣
｢…Hi,Sharon｣
ふっと気配が柔らかくした彼女はいつも通り、私をヴァーミリオンと呼んだ
｢久しぶり｣
｢貴方ったら本当に姿が変わらないわね｣
｢…そっくりそのままお返しするわ｣
｢あら、褒めたのに｣
少し口をすぼめて拗ねるような顔を作る彼女は拗ねた顔のまま隣に座るよう促す
｢ふふっやっぱり可愛いわね。…あ、バーボンを。ロックで。｣
｢珍しい、ウォッカじゃないの｣
｢たまには気分を変えなきゃね｣
うん。やっぱり美味しい。
普段はボトル買いだからこう、ちゃんとしたお店で飲むのとは雰囲気も相まっていつもより美味しく感じる。
｢バーボンなんて嫌いよ｣
私がバーボンの美味しさを語ると珍しく感情をあらわにするシャロン
｢それは…お酒の話かしら？それとも人？｣
｢！…知ってるの｣
｢ただの感よ｣
だって、貴方達の組織はお酒が関係してるんでしょ？
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作者名：朱狐 | 作成日時：2018年4月27日 14時
