しろくてあかいひと (ページ15)

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電話の相手ページ15

コナンside

学校終わりに非通知の電話が鳴った。
恐る恐る出てみるも相手がユエさんで少し拍子抜けしたと同時に昨夜昴さんから聞いた話をしてみたかった。

〝あの〟昴さんがユエさんのことを信用できると言っていたし、心配することはないのかもしれない…けど、どうしても気になることがあった

〈……ユエさんは味方？〉

僕達の。

〈＿＿＿＿＿＿＿…〉

正直、その答えを聞いて安心したとは言いきれない。

結局彼女が何者かは分からない……だけど昴さんが信用している理由は少しわかった気がする

〈そういえばユエさん、〉

〈ん？〉

〈なんで電話してきたの？〉

〈特に理由はないんだけど暇で…〉

｢ぇ、んだよそれ｣

見た目や言動は大人なのに、こうして垣間見える少し子供っぽい印象は彼女を引き立てる魅力のひとつだろうか

〈じゃあポアロにでもきたら？〉

〈まだ日が高いからダメよ〉

〈どういう理由？〉

｢(？……日焼けとか気にしてんのか？)……あ。｣

｢やぁコナンくん、学校帰りかい？おかえり｣

声をかけてきた目の前の人物と電話をつい交互に見る

〈どうかした？〉

〈ごめん。ユエさん電話変わるね〉

〈え、誰に…？〉

説明もなしに目の前の人物＿安室さんに電話を渡す

｢えっと、コナンくん？どういう…｣

安室さんとユエさんを引き合わせみようと思ったのは単なる直感と好奇心だ。この人もユエさんのことが気になってるみたいだし、もし俺の思い違いじゃなかったら…

〈待って、今安室さんの声しなかった？コナンくん、ポアロにいるの？〉

｢…！｣

まだ怪しんでるけど、僕を見たあとさっきの僕と同じように、恐る恐る渡された電話を耳に押し当てる。

〈…ユエさん、ですか？安室です〉

僅かに動いた、隠しきれていない表情に俺は人知れず確信した。

◇