クリスマスプレゼントは、きみ。

16.S 永遠 ページ16

〆．



「そうやで、俺らは結婚する。永遠の愛で結ばれるんやで」



かみちゃんの言葉に、Aは喜んだ。



「Aも、俺らに付けて？」



この前かみちゃんがこっそり買いに行ってて、完全にかみちゃんのセンスやねんけど俺もデザイン気に入ってる。



「ずーっと一緒！」



自分の薬指を見てはしゃぐA。



でも、ほんまのお楽しみはまだまだこれからやで？



「ん、じゃあプレゼント交換も済んだし、ベッド行こか」



「え？だいちゃんとともくんは交換せんの？」



「この後する、今はまだ用意出来てへんからさ」



「ふーん……」



よくわかってないみたいやけど、その顔も可愛ええな。



Aの手を取って寝室に連れていく。



「………わっ、なんで！？」



「へっへーん、こっそり用意してました！」



寝室を彩る電飾。



室内用のクリスマスツリー。



暗い部屋やから綺麗に見えるわ。



「わああ……」



「こんな夜もええやろ？」



「うん！」



ツリーに釘付けなA。



後ろから首筋に噛み付いた。



「あっ………」



「油断しとったらあかんで？」



「こら、A。しげばっか見過ぎ」



俺とかみちゃん、両方から攻められれば、Aはもう抵抗なんてできひん。



いや、もとよりせんように、しつけてきてんけどさ。



Aの肌に触れる度、もっと欲しいと願ってしまう。



赤い花を咲かせば、さらにその奥に隠れる甘い蜜を求めてしまう。



「だい、ひゃ……」



Aの舌を絡めとる。このまま……このまま永遠に…………。



〆．

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